馬 遠(ば えん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.馬 遠の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

馬遠は、画面の一角に風景を描き大きな余白が特徴の「辺角の景」を創り出すなど、表現を極限まで研ぎ澄まし山水画をさらなる高みに引き上げた中国南宋屈指の画家です。南宋院体画の代表画家の一人であり、また夏珪らとともに「南宋四大家」と称されています。作品の希少価値は非常に高く、高額査定も十分期待できます。

このページの目次

2.掛け軸作家「馬 遠」についての概要

馬遠は5代にわたり画院の画師を務めた名門一族の中心人物で、光宗,寧宗の治世で宮廷画家として大いに活躍しました。山水、人物、花鳥と画題は多く、そのすべてが画院中第一と称賛されています。対角線構図法と鋭い筆致で描かれた山水画は例えようのない詩趣にあふれ、中国のみならず室町時代の日本にも多大な影響を与えています。

3.掛け軸作家「馬 遠」の生い立ちや歴史

馬遠は山西省出身の画院画家で、生没年は分かっていません。字は遙父、号は欽山としています。光宗朝、寧宗朝(1189~1224年)で画院の待詔として画業に励みました。とくに恭聖仁烈皇后楊氏に篤い庇護を受けています。山水図は李唐を敬慕してその画風の習得に勤しみ、夏珪とともに「残山剰水」と言われた風景描写を創出するなど、画院様式の完成に尽力しました。馬遠伝称とされる作品は日本に多く伝えられ、室町時代の日本山水画にも多大な影響を及ぼしました。

4.馬 遠の掛け軸作品の代表作一覧

  • 西園雅集図巻
  • 洞山渡水図
  • 十二水図巻
  • 清凉法眼像
  • 雲門大師像

5.馬 遠の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

時代を代表する作家のため伝称の作品も多く、肉筆で署名、落款がある作品などは、古さの目立つものでも高値がつくことが多くあります。さらに、付属品や表装の質のよいもの、作家の個性の表出が明確な山水図などでは、一気に高額査定に至ることもあります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 作者のサイン(落款)があるかどうか
  • 保存状態は良好か(傷やシミ、カビなど汚れがないか)
  • 表装の質がよいものかどうか
  • 付属品が保管されているか(箱・袋・軸など)
  • 作品の尺はどうか
  • 作者本人の作品であるか(証明書や鑑定書があとなお良し)

6.馬 遠の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

作品の希少価値の高さから、工芸印刷であっても一定の値がつくことがあります。肉筆のもので署名、落款が判別できる作品となると高値がつくことも多くなり、画題や作品の完成度などでさらに高額となることもあります。また、山水画で付属品や表装が質のよい作品などは意外な高値となることもあり、作品サイズが縦130.5cm、横61cmの紙本掛け軸『水墨高士訪友図』では、肉筆保証済みで、軸は本象牙製、金襴三段の表装、作家名の記された二重箱が傷みがある状態でしたが残っており、構図にも筆致にも作家の個性がよく表現されている作品だったため、502,000円の高額落札となりました。

7.馬 遠の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

中国南宋の時代に宮廷画家として当代きっての活躍を見せた馬遠は、今に息づく中国絵画の伝統の創出という美術史に残る大きな功績を残しました。経年の汚れのある作品でも高く評価されることも多くあります。気になる作品がありましたら、ぜひ査定に出されることをおすすめいたします。

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