文 徴明(ぶん ちょうめい)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.文 徴明の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

文徴明は、緻密な筆致と実直な威厳が醸し出す風雅と時に豪胆さも感じさせる数々の傑作を世に出し、沈周らと並び明代四大家と称される中国明時代屈指の巨匠です。詩、書、画すべてに優れる三絶の誉れ高く、南宋画の発展にも大きく貢献し後世に多大な影響を与えました。

このページの目次

2.掛け軸作家「文 徴明」についての概要

文徴明(1470年~1559年)は浙江省出身で、名は璧、字は徴明、徴仲、衡山などと号しています。明朝中期の中国画壇に、呉派の中心として新たな息吹をもたらしました。大変な努力家でもあり、20歳を過ぎるまで苦手としていた書も臨写を積み重ねることで格式高い書風を確立し、祝允明、王寵と一緒に呉中の三大家とまで呼ばれるようになりました。江戸時代の日本でも、多くの書家が範として崇敬しています。

3.掛け軸作家「文 徴明」の生い立ちや歴史

名家の子息として生まれた文徴明でしたが、決して優秀とは言えない幼少時代だったといいます。しかし、教育熱心で子の可能性を信じた父のもと、画は沈周、書は李応禎という当代きっての大家に師事する貴重な機会を得ました。科挙試験には一度も合格できませんでしたが、並々ならぬ鍛錬を自らに課した結果、芸術家として大きく大成することとなりました。50歳を過ぎた頃から、その評価は高まりを見せ始め、1525年、55歳の頃に翰林院待詔に推され一時は官職に就きましたが、57歳で故郷に戻り、その後は自分の芸術を極める生活を楽しみ、90歳でその生涯を終えました。

4.文 徴明の掛け軸作品の代表作一覧

  • 雨余春樹図(1507年)
  • 倪賛像題跋(1542年)
  • 千巌競秀図(1550年)
  • 金焦落照図
  • 春深高樹図

5.文 徴明の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

作品の希少価値は極めて高く、高額査定となる可能性が高いと言えます。署名、落款の有無や尺の大きさ、付属品の保存状態などで査定額は左右されますが、古書画であるため、多少古さの感じられる作品であっても逆に高評価にむすびつくこともあります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 作者のサイン(落款)があるかどうか
  • 付属品が保管されているか(箱・袋・軸などが揃っていればなお良し)
  • 希少な作品かどうか(求める人が多いほど買取価格はアップします)
  • 作品の尺はどのようなものか
  • 保存状態はどうか(傷やシミ、カビなど汚れが目立たなければなお良し)
  • 作者本人の作品であるか(証明書や鑑定書があるとなお良し)

6.文 徴明の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

歴史的価値も非常に高い大家のため、肉筆の書画作品は高額落札となることも多いと言えます。軸先や共箱など付属品が揃っているもの、肉筆、時代保証済みの作品などは期待以上の高値がつくこともあり、作品サイズが縦206cm、横50.5cmの肉筆時代保証のされた山水図の絹本掛け軸は、経年のスレや汚れなどある状態でしたが、落款あり、装丁もされていたことから546,001円で落札されました。

7.文 徴明の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

文徴明のただひたすらに研鑽を積み続けた芸術的努力は、作家を中国美術史に残る偉大な大家へと至らせました。その高い評価は時代を超えて不変です。経年の傷、汚れなどがあるものでも高額査定となる見込みが高いため、お手元に作品がある場合は、査定に出されることが最良です。

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