達磨(だるま)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ
1.達磨作品を売りたいお客様へ
達磨はインドから中国へ仏教を伝えた僧侶・達磨から転じて、達磨の坐禅姿を模したものです。現代において達磨の掛け軸は縁起物として広く親しまれ、買い手も多くなっています。日本人作家が手掛けた達磨作品をお持ちで、高値で売却をお考えなら以下の査定のポイントを参考にしてください。
このページの目次
2.達磨についての解説
禅宗寺院では達磨大師を描いた掛け軸や札をいわゆる仏像のような役割で用いることが行われています。また、達磨大師の座禅姿は掛け軸の画題として取り上げられるほか、赤色の張子(はりこ)で製作されることも多いです。底を重くして倒してもすぐ起きるような形状から、達磨は商売繁盛、開運出世の縁起物として扱われています。
3.達磨についての歴史
達磨の起源となっているのが、達磨大師です。達磨大師は禅宗の初祖で、6世紀初頭にインドから中国に渡り『楞伽経(りょうがきょう)』を広めた人物です。達磨大師には壁に向かって九年の座禅を行ったことによって手足が腐ってしまったという伝説があります。その伝説にちなみ、掛け軸の画題として赤い衣をまとった僧の座禅姿が描かれるようになりました。
4.達磨作品の特徴について
達磨は、壁に向かって座禅を続けて(面壁九年)手足が腐ってしまったという達磨大師の伝説にちなみ、手足がなく、顔が大きいのが特徴です。日本で達磨は赤色を基調とした塗装が一般的で、火や血の色である赤は古来から魔除けの効果があると信じられていました。江戸時代以降に日本で描かれた達磨大師の絵も赤い衣で描かれることがほとんどです。
5.達磨作品の買取査定ポイント
達磨の掛け軸の買取査定における重要ポイントは、人気のある作品かどうかという点が挙げられます。また、達磨の掛け軸では、保存状態の良し悪しが査定額に大きく影響します。有名作家が手がけた作品はそれだけで評価が高くなり買取額も高くなるでしょう。
代表的な査定ポイント- 希少性が高い作品どうか
- 作品が制作された年代がわかるか
- 作家名が判明しているか(掛軸には落款(らっかん)と呼ばれる印鑑やサインがあります)
- 購入時期や金額がわかっているか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
- 保存状態はどうか(シミや破れのないきれいな状態で保存されていれば、高く買取できます)
- 付属品の有無(掛軸を入れる共箱や鑑定書があれば一緒にお持ちください)
6.代表的な達磨作家の買取相場価格について
達磨の掛け軸は作家が著名な人気作家であればより高額な査定が期待できるでしょう。その価格帯は幅広く、さらに作品の出来栄え、画題や保存状態などによって数千円のものから数十万円のものまで存在します。制作年の古い作品ほど保存が難しいことから希少価値が高くなり、高額査定の可能性が高まります。
小杉 放菴 作 『達磨』
小杉放庵は、明治・大正・昭和時代の洋画家です。1913年にフランスに留学しますが、当地で池大雅の「十便図」を見たことがきっかけで東洋趣味に傾きました。帰国後は日本画に傾倒し、墨絵作品も多く遺しています。小杉放菴の『達磨』という作品は、オークションにて66万円で取引されました。サイズは53.7cm×41.6cm、紙本、彩色、軸装作品です。作品の左下に落款、印あり、付属品に共箱、東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定書がついていました。小杉放菴の掛け軸の中でも達磨はオークション事例の多いモチーフであり、活発に売買が行われ高値での取引が期待できます。
横山 大観 作 『達磨』
横山大観は「朦朧体(もうろうたい)」と呼ばれる、線描を抑えた独特の没線描法を確立したことで知られています。横山大観の作品がオークションで取引された際には、390万円の価格で落札されました。この掛け軸は132.6cm×33.6cm、紙本、彩色で大正4年に制作されたものです。作品の右上に落款、印あり、共箱ありの軸装作品です。横山大観の作品は美術館・博物館といった公共施設に保管されている以外に、個人所蔵が多いことが特徴です。近代日本画壇の巨匠であるゆえ、横山大観の掛け軸の作品であれば数百万円以上の買取も見込めるでしょう。
歌川 国芳 作 『似達磨の一軸』
歌川国芳は、江戸時代末期の浮世絵師です。確実なデッサン力に加え、画想の豊かさ、斬新なアイデア力で浮世絵の枠にとどまらない作品を多数生み出しました。歌川国芳の『似達磨の一軸』という達磨の掛け軸は、25万円で落札されています。この作品はサイズが36.3×23.5cm、版画作品です。人気絵師であることからコレクターも多く、歌川国芳の作品は数万円から数十万円以上の高額取引が期待できます。
7.達磨作品の買取についてのまとめ
達磨の掛け軸は縁起が良いことから需要がありますが、美術品買取市場に出回る作品数は多くありません。そのため市場価値の高いジャンルのひとつで、保存状態の良い達磨の掛け軸は高く評価され、高額で取引されています。自宅にある古い掛け軸に思いもよらない高額が付くという可能性もあるので、価値が不明な達磨の掛け軸をお持ちでしたら一度お問い合わせください。
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