陳 洪綬(ちん こうじゅ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.陳 洪綬の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

陳洪綬は中国明朝末期から清朝初期の芸術家で、特に人物の特徴を大胆にデフォルメし構図の妙と相まって簡素の美にまで高めたとも言える人物画や挿絵版画の傑作で名声を博し、後世の画家たちにも大いに影響を及ぼしました。個性豊かで流麗な色使いが特徴の画風は評価が高く、高値がつく可能性も十分あります。

このページの目次

2.掛け軸作家「陳 洪綬」についての概要

陳洪綬は、少年期から詩、書、画の卓越した才能を称えられた早熟の天才で、画家の崔子忠と並び「南陳北崔」と称賛されています。また、挿絵版画の最高傑作と名高い『水滸葉子』でも名を馳せました。文人としての誇りを失わず生涯を全うし、その生きざまが作家の画業をいっそう際立たせ、後の画家たちの範となり輝いています。

3.掛け軸作家「陳 洪綬」の生い立ちや歴史

1598年、陳洪綬は、浙江省諸曁唐の士大夫の家に生まれました。字は章候、号は老蓮、老遅、悔遅、弗遅としています。少年の頃から浙派の画を勉強し、その傑出した才能は師匠の藍瑛に「天授の才」と称賛されるほどでした。しかし、父死亡後の相続を巡って家族との関係が悪化し、14歳で家を出て画を売り生計を立てるようになります。1642年頃には中央に出る機会を得ますが辞退して故郷に戻り、その後は、放埓ながらも文人としての気概に満ちた生活を送りました。唐宋の古典を探究し、創作意欲は旺盛で、深い愛国心から時の政治家屈原を題材に肖像画の名品も創作しています。1652年、逝去しました。

4.陳 洪綬の掛け軸作品の代表作一覧

  • 宣文君授経図(1638年)
  • 陶淵明故事図(1650年)
  • 隠居十六観図(1651年)
  • 松溪対奕図
  • 玉堂柱石図

5.陳 洪綬の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

作者肉筆のものは付属品を含めた作品の保存状態や画題、画の完成度によって査定額が変動しています。真作保証されたもの、人物画などで作家の特徴が如実に表現されているものは高額落札となることもあり、思わぬ高値も期待できます。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 画題は何か(何が描かれている作品か)
  • 作品の完成度はどうか
  • 作者本人の作品であるか(証明書や鑑定書があとなお良し)
  • 保存状態は良好か(傷やシミ、カビなど汚れがないか)
  • 作者のサイン(落款)があるかどうか
  • 付属品が保管されているか(箱・袋・軸など)

6.陳 洪綬の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

肉筆のものであれば真作保証されていないものでも市場での評価はおおむね高く、画題や作品の完成度が高いものは、さらなる高値をつけることもあります。作品サイズが縦92cm、横42cmの紙本掛け軸の『人物図』では、装丁を含め作品の保存状態が良好で、署名、落款があり、作家の特色である艶やかな色彩も鮮やかな人物画の逸品だったため、109,001円で落札されました。また、人物画の巻け物の作品でも、作品サイズ縦538cm、横28cmで、署名、落款があり、紐など付属品も状態よく保管されていたものが139,000円で落札された実績があります。

7.陳 洪綬の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

陳洪綬は凛とした気概と個性あふれる作品群で、後の世にその名を知らしめるという芸術家としての栄達を遂げました。真作はまだ多く残っているとも言われる多作の作家です。古さが目立つものでも高値がつくことも十分ありえますので、これは、と思う作品がある場合は、ぜひ査定に出されることをおすすめいたします。

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