遠藤 桑珠(えんどう そうじゅ)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.遠藤 桑珠の作品を売りたいお客様へ

戦後日本にさん然ときらめく、日本画の巨匠遠藤桑珠は、故郷米沢で培われた感受性と表現力で、多くの風景画を残しました。没後数年たっても画伯の作品に感動したという人が後を絶ちません。実際、美術界では数百万円、買取でも高値がつく画家です。ぜひ今後のためにも遠藤桑珠について、基本の点を学んでみましょう。

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2.遠藤 桑珠についての解説

遠藤桑珠は、1917年に米沢市に農家の長男として誕生しましたが、跡は継がずに画家を志し、1923年の20歳のときに中村岳陵に師事します。師と共に院展に出品を続けていましたが、まもなく日本は世界戦争に突入し、修行は中断しました。戦後制作を再開し、1946年日展で初入選を果たした後、入選を繰り返して業界からも注目を集めます。一貫して描き続けたのは米沢の自然でした。2005年に米沢市功績者として讃えられています。

3.遠藤 桑珠の歴史

遠藤桑珠は、1937年中村岳陵に師事し、大和絵を学びます。戦後1946年に院展で初入選した後、師と共に日展に移動してからは、日展を中心に制作発表を繰り返します。特選入賞を2回繰り返し、審査員にも就任しました。幼い頃から慣れ親しんできた故郷米沢の自然をテーマに、風景画を描き続けました。1967年以降、台湾や欧州に取材旅行に行っていますが、特に長男がいるメキシコに何度も訪れ、感化された風景を大作に残しています。西洋画にも触れる経験は、独自の世界観と言う意味で、画伯の画風にも生かされています。

4.遠藤 桑珠の代表作

  • 『蔵王火口』
  • 『山を越える径』
  • 『知床』
  • 『最上川雨後』
  • 『那須岳』

5.遠藤 桑珠の作品の買取査定ポイント

遠藤桑珠は、まともに買えば数100万円の値札が付く高額作家なので、真作を見分けることが重要です。”桑珠”に直筆サインと落款が左右端に挿入されています。掛け軸でも共通しているので見つけることは簡単です。作品によっては、額裏に画題と共に直筆サインと落款が共シールとして添付されていますが、ない作品もあるので基本的に作品に残された直筆サインと落款です。色紙作品もあるのですが、色紙端に直筆サインと落款があります。共箱が備品として残されていれば、そこにも共シールがあります。特に掛け軸ならば、共箱の有無も重要です。

代表的な査定ポイント
  • ”桑珠”に直筆サイン
  • 落款
  • 共箱
  • 共シール
  • 真作

6.遠藤 桑珠の作品の取引相場価格

遠藤桑珠は、高額作家と言われるだけあって、年間で見ていくと買取査定の取引額は平均21.000円程度です。その中でも”山湖”は6号サイズですが67.500円です。”美術年鑑”では、100万円の評価がついています。全体サイズは54×61cmの紙本彩色画です。額を含めて良品です。ほんのわずかな差なのですが、”カリブ海”は30号(86×110cm)の大作で、61.000円での取引です。美術年鑑で180万円の評価額でした。高級額装付きですが、額縁に傷があるので、5.000円ダウンです。色紙画の”しいたけ”は1.700円での取引です。

7.遠藤 桑珠の作品の買取についてのまとめ

遠藤桑珠は、2011年まで生きていた画家なので、没後数年です。画伯を知っている人も多く、作品は決して古いものではありません。死後発見された作品が、今の時代でも回顧展で展示されています。ニーズは充分ある作品群なため、買取査定額でも高値がつきます。査定を受けてみてはいかがでしょうか。