溥 儒(ふ じゅ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.溥 儒の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

溥儒は、圧倒的な気品あふれる山水画や書の傑作が世界で高い評価を得ている画家、学者で、最後の清皇帝溥儀の従兄弟にあたります。北宋など中国伝統絵画の息吹が込められ極めて清冽な趣をなす画、磨かれた宝石のように輝く筆跡など、作品の愛好家の熱は高いと言え、高額査定となることが多い作家です。

このページの目次

2.掛け軸作家「溥 儒」についての概要

清王家の一族という時代に翻弄される宿命だった溥儒でしたが、逆境の中でも自分を見失わず、常に自分の果たす責任、役割を考え抜いていた人生だったとも言えるでしょう。隠棲を余儀なくされた時期も、読書と書画の探究に心血を注いだといいます。その潔い品格に満ちた芸術は中国画壇の崇敬を集め、張大千と並び南張北溥と称賛されました。

3.掛け軸作家「溥 儒」の生い立ちや歴史

溥儒は1896年、北京で生まれました。正式の名は愛新覚溥儒で、字は心畬(余)、号は西山逸士などとしています。辛亥革命の後ドイツに渡り、そこで天文学博士の学位を得て帰国しました。清朝が滅び中華民国となった以降は西山大戒寺に隠棲し、並々ならぬ熱意で中国書画の研究や読書に打ち込みます。その後、北京で初めての個展を開催するなど書画家として力強く歩み始めました。新中国となった後は、台湾師範大学、国立北京芸術専科学校教授として後進の指導にも携わり、1964年、政治の荒波の渦中でも自身を貫いたその生涯を終えました。

4.溥 儒の掛け軸作品の代表作一覧

  • 雪中访友图
  • 松山茅屋图

5.溥 儒の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

作品を愛するコレクターが世界各地に多く存在していると言え、市場での評価は極めて高くなっています。作品の来歴や本紙の傷みやシミなどの多寡、表装や付属品の有無や素材などで査定額は左右されるものの、作品はおおむね高額で落札されることが多いです。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 溥儒作の証明ができるものかどうか(証明書や鑑定書があるかどうか)
  • 作品の来歴が明確かどうか(展覧会の出展実績など)
  • 良い保存状態であるか(傷や汚れなどがないか)
  • 付属品が揃っているか(箱や袋、軸先など)
  • 署名や印(落款)があるかどうか
  • 作品の素材はどのようなものか

6.溥 儒の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

肉筆の作品は5万円以上の高評価を得ることも多いと言えます。真作保証の有無、署名や落款、付属品を含め作品全体の保存状態など条件が整うとさらに価値は上がり、加えて、書、画が一体として作家独自の厳かな品格を感じさせる山水画などは、極めて高額となることもあります。作品全体が縦181cm、横40.5cm、本紙が縦51.5cm、横22.5cmの肉筆の山水画の掛け軸は、シミがある状態でしたが、署名、落款があり、木の軸先など付属品もあり、さらに、書と画が一体となり穏やかかつ清らかな風格があふれんばかりの名品だったため、815,830円という高額落札となりました。

7.溥 儒の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

気高く美しい溥儒の作品は、過酷な状況下でも自己を鍛錬し続けた作家の人生そのものとも言えるでしょう。中国美術の真髄たる詩、書、画すべてに優れる三絶の道を極め、後進にも教え伝えています。人気の作家のため、作品が高値をつける機会も多いと言えます。作品がお手元にある場合は、査定に出されることが最良です。

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