祇園 井特（ぎおん　せいとく）の作品を高価買取！掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説！

1.祇園 井特の作品を売りたいお客様へ

祇園井特は、江戸時代の京都の浮世絵師です。芸妓や遊女をモチーフにした肉筆美人画を多く描きました。特に大首絵による美人図には強烈な迫真性があり、リアルな雰囲気が感じられます。美人画のほか、生々しい幽霊画や人体解剖の記録画にも取り組んだことから、江戸時代の異色の絵師としてその名を知られています。

2.祇園 井特についての解説

通常、浮世絵美人画では理想化された美人イメージを描き出すことが多いですが、祇園井特の作品では女性の個性が描き分けられており、時にモデルの容貌の欠点をも容赦なく描写するのが特徴です。等身大の春画や写実的な人体解剖図も手掛け、当時、絵師としては異端視され厳しい評価を受けることもあったようです。

3.祇園 井特の歴史

祇園井特は肉筆美人画を多く描きましたが、その過程には円山派の絵師で美人画を多く描いた山口素絢に絵画を学んだことがあります。円山派の伝統的な日本画の影響を受けながらも、祇園井特は女性の姿を美化することなくありのままに描く独特の画風を確立しました。女性のさりげないしぐさを写実的に描いた美人画は特に高い評価を得ています。

4.祇園 井特の代表作

• 本居宣長七十二歳像（1801年）
• 京美人図
• 京美人夏化粧図
• 虎御前と十郎図（1802年）
• 野外遊楽図（1802年）

5.祇園 井特の作品の買取査定ポイント

祇園井特は掛け軸、屏風、挿絵など多種類の作品を残しています。掛軸をはじめとして祇園井特の作品は市場価値が高く、高額査定の見込みがあります。保存状態が良いとさらに高額買取される可能性が高まるでしょう。

代表的な査定ポイント

• 素材の質、種類
• シミ汚れ、欠けなどがなく保存状態は良好か
• 付属品の欠けはないか（共箱・共布・栞などが揃っていれば査定額は上乗せできます）
• 真作であるかどうか（証明書や鑑定書があればなお良い）
• 作者の署名・落款（らっかん）があるか

6.祇園 井特の作品の取引相場価格

オークションに出品された祇園井特の『内海宗専七十歳寿像』という作品は、約200,000円で取引されました。この作品は本紙サイズ横37.5cm×縦83cm 、総丈サイズ横49.5cm×縦157.5cm 、絹本着色、箱入の掛け軸です。得意としていた美人画であれば市場需要が高く、高値で取引される可能性があります。

7.祇園 井特の作品の買取についてのまとめ

祇園井特の肉筆作品は、独特の生々しい個性の強い画風をもって知られています。知名度の高さゆえ、祇園井特の作品には贋作も多いと言われています。祇園井特本人の真作であるかどうかが大きなポイントになります。祇園井特の作品をお持ちで高額査定を希望する場合は、査定時に有利になるように鑑定書などから真作証明ができるとなお良いでしょう。