浜田 杏堂(はまだ きょうどう)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.浜田 杏堂の作品を売りたいお客様へ

浜田杏堂は明和から文化にかけて活躍した、江戸時代中期から後期の画家、漢方医です。儒医の家の養子となり、幼い頃から画を好んで描いたとされる浜田杏堂は、医者としても名医と評されました。池大雅の門人であった文人画家、福原五岳に就いて画を学び、中国の花鳥画や山水画などを多く描きました。市場にはあまり出回っていませんが、状態が良ければ高値での査定が期待できます。

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2.浜田 杏堂についての解説

浜田杏堂(1766~1815年)は大阪出身、本姓は名和氏、名は世憲(せいけん)、字は子徴・子絢、号は杏堂・痴仙、通称を希庵と言います。儒医の養子として名医と評されながら画や書にも優れ、『江邨銷夏録』といった中国画の論書や谷文晁模『漂客奇勝』の跋文なども刊行する、多彩な才能を持つ人物でした。

3.浜田 杏堂の歴史

浜田杏堂は、1766年大阪に生まれました。幼い時に儒医の浜田家の養子となり、その頃から畫を好んで医業の傍ら、画を学びました。画は中国元・明の花鳥画や山水画が、書は行書、詩文が評価されました。大阪や江戸の文人との交流も数多く認められています。1815年没、49歳でした。

4.浜田 杏堂の代表作

  • 山水図
  • 山水之図
  • 桃源之図
  • 掌中延寿
  • 医聖堂前哲帖
  • 淡鋒山水図

5.浜田 杏堂の作品の買取査定ポイント

浜田杏堂の作品は一目でそれと分かるものが多く、贋作はあまり出回っていません。そのため、真作証明となる落款やサインの有無ももちろん大事ですが、保存状態や希少な作品であるかどうかが査定でのポイントとなります。掛け軸であれば、付属品が全て揃っていることなども査定額を決める重要な要素となるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 傷み具合はどうか(保存状態が良好であれば評価額が高くなります)
  • シミ汚れ、欠けなどがないか
  • 作者の署名・落款(らっかん)があるか
  • 素材の質、種類
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)

6.浜田 杏堂の作品の取引相場価格

浜田杏堂の作品は、残念ながら市場ではあまり見られません。得意としていた中国の山水・花鳥画や、漢方医としての刊行物などは、作品の状態によって買取が可能な場合もあります。付属品の有無も重要な査定ポイントとなります。

7.浜田 杏堂の作品の買取についてのまとめ

医学で名医としての地位を確立しながらも、書や画を得意とした浜田杏堂。頼山陽には杏堂について読まれた詩があり、たとえサインが無くとも同氏の作品は一目で分かるとまで讃えられています。作品の保存状態が良ければ高額での査定も見込めますので、もし浜田杏堂の作品をお持ちの際は、ぜひ一度査定に出されてみることをお勧めします。