英 一蝶(はなぶさ いっちょう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.英 一蝶の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

江戸時代の風俗画家の一人である英一蝶。軽妙な筆づかいと人々が息をするような動きのある人物画は、誰でも真似できるものではなく、英一蝶独自の画風を確立しています。現代の絵画業界にも影響を受けた画家は多く、喜多川歌麿や歌川国貞が影響を受けたと公言しています。また、現在ボストン美術館に収蔵されている涅槃図は、国内のみならずアメリカをはじめ世界的にも著名な作品です。東京都美術館に作品が展示された際には多くの人が押し寄せました。

このページの目次

2.掛け軸作家「英 一蝶」についての概要

英一蝶は江戸前期から中期に活動した風俗画家です。「学画」とも呼ばれる真面目な描線を得意とした狩野派の狩野安信に学びましたが、一変して独創的な作品を生み出した菱川師宣や岩佐又兵衛といった浮世絵、風俗画へと魅了されるようになります。私生活では入牢や島流しを経験するなど、破天荒な日々を過ごし、一蝶自身の芸術性を高めることとなりました。古典のパロディや諧趣味を取り入れるなど一蝶にしかない作風と新境地を開いていった独創性から、現代も人気の高い画家として知られています。

3.掛け軸作家「英 一蝶」の生い立ちや歴史

1652年に京都で生まれ15歳で江戸へ移ると、狩野安信に絵描きの才能が認められ狩野一派に入門します。その後、風刺作品とされた『朝妻舟図』を描いたこと、町人であるにも関わらず釣りを行った際には生類憐みの令違反にあたり、英一蝶は幕府の指示によって破門されています。狩野派風の絵師として活躍する傍ら、俳諧を松尾芭蕉に学んでいました。一蝶本人は島流しに動じることはなく、島先でも作品を売り生計を立て、世話をしてくれていた名主の娘との間に子も成しています。流人としてはゆとりのある生活を送った後、将軍代替わりの大赦によって江戸へ戻り73歳で生涯の幕を閉じました。

4.英 一蝶の掛け軸作品の代表作一覧

涅槃図(1713年)
四季日待図巻(1700年)
布晒舞図(1652年~1700年)

5.英 一蝶の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

まずは英一蝶の作品の本物であるかどうかが重要です。保証書、鑑定書、掛け軸が入っていた箱などがあれば鑑定時に有利になります。島流し前の江戸での作品、島先で制作した作品、江戸へ戻ってからの作品という時代背景が査定のポイントになります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 英一蝶が制作した掛け軸であるか(証明書や鑑定書があると評価は高くなります)
  • 本人を示す落款はあるかどうか
  • 品質の良し悪し
  • 鮮やか且つ華やかな仕上がり
  • 軸の素材や仕上げ
  • 英一蝶らしい鮮やかさ

6.英 一蝶の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

『観音像』は9万5千円の値がついています。軸寸法は縦158.5cm×横47cmと細形で、観音像を描いた掛け軸は英一蝶の作品内では珍しいことから、他の作品に比べると高額な査定です。英一蝶本人の落款があり、表装にも配色にもこだわりが見られます。彫刻が施してあるなど軸部分にも徹底していることなどから英一蝶らしさが反映されており、価値の決め手となっています。『四氏東太平之図』には3万8千円の値がついています。軸寸法は縦84cm×横39cm、英一蝶の掛け軸の作品に多いサイズです。英一蝶の描く馬は脚がどっしりとしていて、背景をあまり描きこまないようにすることで、動物を際立たせることを得意としています。また、頭絡にのみ朱を入れる事から一蝶らしい鮮やかさが表現されています。

7.英 一蝶の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

英一蝶は数多くの作品をこの世に遺しました。人々の生活を映した風俗画、動物画も定評があり、より鮮やかな仕上がりの作品ほど価値は高くなりやすい傾向にあります。真作であれば数十万円台の高額な査定が期待できるかもしれません。

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