比田井 天来(ひだい てんらい)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.比田井 天来の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

比田井天来は、明治から昭和時代前期の書家であり、それまでになかった独創的な新しい書風を完成した人物です。書家としては、初の帝国芸術院会員となりました。また天来にちなんで、日本初の書道を専門にした美術館「天来記念館」が昭和50年に開館しました。書の作品の他にも『学書筌蹄』『天来翁書話』などの著作を発表。高く評価されている書家です。

このページの目次

2.掛け軸作家「比田井 天来」についての概要

比田井天来は、碑版・法帖に関する造詣が深く、臨書の研究に邁進した結果、斬新な書の理念や独自の書を確立しました。天来が創立した書学院は、手本を書いて指導するようなことはせず、自分自身の学びによって自らの書風を創り上げていくという方針をとっていました。この書学院からは、上田桑鳩、桑原翠邦、手島右卿など、昭和時代以降の書壇を牽引する作家が多く輩出されています。

3.掛け軸作家「比田井 天来」の生い立ちや歴史

比田井天来は、1872年長野県に生まれました。名は象之、字は万象、子漸、天来は号、江鳥と通称し、鴻と署名しています。二松学舎で漢学を学んだ後に、日下部鳴鶴に書を学びます。初めは鳴鶴流でしたが、碑版法帖・臨書の研究を積み、新たな書の可能性を模索し始めます。天来が行った書道芸術社の設立や『法帖類』の刊行は、現代まで続く書壇に大きく貢献することとなりました。その後は、東京高等師範学校の講師、文部省習字科検定委員を歴任し、1937年に尾上柴舟とともに帝国芸術院会員に推挙されます。その後1939年に68歳でその生涯を終えました。

4.比田井 天来の掛け軸作品の代表作一覧

  • 支那に於ける書道
  • 偕楽
  • 知足軒
  • 聞雲野鶴
  • 清厳

5.比田井 天来の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

掛け軸の買取査定の場合は真作であることが重要視されますが、書の掛け軸の場合、贋作か真作かを見抜くことは非常に難しいとされています。鑑定書や付属品の有無で査定額は大きく変わる傾向があります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント

  • 比田井天来の直筆、肉筆であるという証明書や鑑定書はあるか
  • 押印、落款はあるか
  • 破れ、シミ、ヤケなどの保管状態の程度
  • 作品のサイズや、書かれている内容はどのようなものか

6.比田井 天来の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

 

比田井天来の肉筆保証されている『二行書』は約16,000円の値が付きました。材料は紙本で、本紙サイズ縦138cm×横33cm、軸外枠サイズ縦201cm×横51cm、軸先は鹿角製の掛け軸です。ヤケやシミ、折れあと、軸先にヒビが見える状態の作品でした。また、真作保証された『二行書』、紙本、本紙サイズ縦132cm×横30cm、表装サイズ縦201cm×横44cmのウブ箱付き、小さなヤケ、シミ、折れ、軸木左下部分に小さな傷みがある掛け軸は、約15,000円の値で取引されています。

7.比田井 天来の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

  

天来は、書道の世界に新たな風を吹き込んだ「現代書道の父」といわれ、日本の書壇に大きく貢献しました。その結果、現代の新しい書の表現として、前衛書や少字数書、詩文書等が生まれました。本物で状態もよいものであれば、高額査定も期待できるでしょう。鑑定書や箱などの付属品などがあると、さらに査定に有利といえます。

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