菱川 師宣(ひしかわ もろのぶ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ
1.菱川 師宣の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ
菱川師宣は17世紀の江戸の大衆文化の中で風俗画、美人画の絵師としての才能を花開かせた人物です。師宣は版本の版下絵師として挿絵を描き、それを大きく取り入れた絵本が評判となりました。その後鑑賞用絵画としての木版摺りの一枚絵を手がけ、これが浮世絵版画のもとになります。また江戸庶民を題材にした風俗画、歌舞伎や吉原遊里の情景を色鮮やかの描いた肉筆画を製作しました。彼が晩年に描いた 『見返り美人図』は郵便切手になるほど後世郵便切手になるほど重要な美術品となり、そうした作品を残した師宣の掛け軸は高額査定が見込めます。
このページの目次
2.掛け軸作家「菱川 師宣」についての概要
菱川師宣は江戸時代前期の有名な浮世絵師で『見返り美人図』は後世に残る傑作です。千葉県安房郡の出身で最初は版本や絵本に挿絵を描いていましたが、その大胆で優雅な絵が当時の世相にマッチして人気となり屏風、絵巻、掛幅などを描くまでになりました。師宣は古典や芝居、遊里風俗、そして当代の女性たちなどを絵の題材にして描き、独自の庶民芸術を作り上げました。浮世絵というジャンルを確立した人物でしばしば「浮世絵の祖」と称されます。
3.掛け軸作家「菱川 師宣」の生い立ちや歴史
1618年縫箔を家業とする家に菱川師宣は生まれます。若くして江戸に出て狩野派、土佐派などから画技を学び挿絵画家になりました。当時の挿絵画家は自分の名前を記すことなく無記名で仕事をしていたのですが、師宣は1672年、絵入り本『武家百人一首』に挿絵画家として初めて自分の名前を記しました。17世紀の江戸では大衆文化が発達し、吉原などの風俗を描く絵本や版画が人気でした。師宣はそうした風俗を的確な構図と柔らかな描線で描き江戸庶民の心をつかみました。彼は100種以上の絵本・挿絵本、50種以上の枕絵本を制作し、華々しく活躍しました。また『吉原の躰』などのシリーズ作品を作り、木版画に絵画作品としての価値を持たせることにも成功しています。1694年、現在の東日本橋にあった自宅で死去しました。
4.菱川 師宣の掛け軸作品の代表作一覧
- 版本 吉原恋の道引
- 肉筆画 歌舞伎図屏風
- 見返り美人図(1693年頃)
5.菱川 師宣の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内
菱川師宣は屏風、絵巻、掛幅に多くの肉筆画を描いています。そして墨摺本と呼ばれる墨一色だけの版画で当時の男女の風俗をいきいきと描き出しました。彼の美人画は「菱川様の吾妻おもかげ」と謳われたほどで、構図やその表情に師宣の個性が表れています。こうした師宣の絵の特徴は真作か偽作かの見極めに重要なポイントです。
代表的な掛け軸作品の査定ポイント- 本物の作品であること
- 作者自身が署名した共箱の有無
- 作品に欠けや汚れが無い
- 保存が良く出来栄えが良い
- 入手ルートのはっきりしたもの
6.菱川 師宣の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格
菱川師宣の掛け軸作品は、ネットオークションでは真作が出回っておらず、希少価値が高いと言えます。挿絵画家をしていただけあり、挿絵の現存する作品は比較的多く取引されています。『花の小かくれ』という作品では、シミや汚れ、傷みが全体的にあるにもかかわらず669,000円という高額で落札されています。艶本の中の挿絵で、本自体のサイズは約26.4cmx約18.8cm、見開きの中に春画が描かれています。人気のある作家なので掛け軸ともなれば珍しく、高額な査定が見込めるでしょう。
7.菱川 師宣の掛け軸作品の買取についての情報まとめ
名前を記すことのなかった挿絵画家から出発した菱川 師宣でしたがその画風が江戸の大衆に人気を博し有名になっていき、江戸の風俗を扱った150種にも上る絵本、挿絵本、一枚絵の版画作品などを量産しました。さらに遊楽の場面を描いた多種類の肉筆画も残しています。師宣の版画は市場に多く出回っていますが、真作は少ないので作品をお持ちの方はまずは査定をしてみて、その価値を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
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