福田 古道人(ふくだ こどうじん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.福田 古道人の作品を売りたいお客様へ

福田古道人は明治から昭和初期にかけて活躍した紀伊(和歌山県)出身の画人です。福田古道人は和歌山県の熊野古道にちなんでつけた名前で近代南画の大家であり、その独特の色使いは海外(特に米国)で高く評価され人気を得ています。

このページの目次

2.福田 古道人についての解説

福田古道人は書・画・俳句・和歌いずれにも優れていた人物です。はじめに京都にて絵を学びます。まもなく東京に上京し漢詩の塾を開き、漢詩人とし早くから名を成します。のちに正岡子規の門に入り俳句をします。俳人としても正岡子規に激賞されていますが、福田古道人は漢詩を最も得意としていました。紀州のみならず全国的に高く評価されている文人です。

3.福田 古道人の歴史

福田古道人は慶応元年(1865)、和歌山県新宮の中村家次男に生まれます。のちに同藩士の福田家の養子になりました。雅号は静処・別号に古道人・また碧翁・俳号は破笠のちに杷栗・別に遠人と称しました。15歳で京都に遊学し、鈴木百年に絵画を学びまもなく東京に出て漢詩の塾を開きます。31歳のとき俳句の研究を始め正岡子規・高浜虚子らと交流するようになり、翌年新聞「日本」の漢詩欄を担当します。36歳のとき京都に移り住み、昭和19年(1944)その地で死去しました。享年80歳。

4.福田 古道人の代表作

  • 竹梅画賛
  • 山中行楽図
  • 松下幽人図
  • 浴折五律 

5.福田 古道人の作品の買取査定ポイント

福田古道人は漢詩人として名を上げた文人ですが、南画の人気がなかった時代を過ごした不遇の画家です。しかしながらその独特の色使いが米国で評価され非常に人気があります。日本でも近代南画の大家であるといわれ、人気が高まってきました。それゆえに真に本人の作品であるか(真作であるか)が買い取り査定の非常に大きなポイントとなります。作品の状態、希少性によっては、さらに高額で取引される場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 箱の有無
  • 本紙の状態(染み、汚れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れがない)

6.福田 古道人の作品の取引相場価格

福田古道人の作品は、模写で1,000円~10,000円で取引されています。真作であれば10,000円~300,000円前後で取引されます。サイズはおおむね幅30cm~50cm、縦180cm~200cmですが、模写、真作ともに作品の状態が良好なものであり箱、書類等があるものであれば先に紹介した金額以上で取引されます。真作であれば作品によっては1,000,000円以上になるものもあります。2015年2月15日放送の「開運!なんでも鑑定団」(テレビ大阪・テレビ東京系列)で、依頼人の評価額108万円に対し、150万円の評価となりました。

7.福田 古道人の作品の買取についてのまとめ

福田古道人は漢詩人として名を成しましたが、近代南画の大家であると評されているのにもかかわらず、画人としてあまり知られていませんでした。しかし米国での人気は非常に高く、日本でもその名が知られるようになりました。今後良質な作品が市場に出れば、大きな金額となる可能性があるでしょう。