市川 君圭(いちかわ くんけい)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.市川 君圭の作品を売りたいお客様へ

市川君圭は江戸時代中期から後期にかけて活躍した日本画家です。京都で中国の絵を研究し、鶏の絵を得意とした市川君圭は門弟に張月樵などを従えており、同時代、円山応挙や伊藤若冲らと同様に日本画壇の発展の一翼を担った人物の1人です。得意とした鶏の絵であれば更なる高額買取が見込めます。

このページの目次

2.市川 君圭についての解説

市川君圭(1736年~1803年)は中国の元・明時代の名画を研究し、自身は鶏の絵に秀でた江戸時代中期から後期の画家です。名は廸、適。字は君啓。通称は弁蔵。別号に眠竜などがあります。門弟には同じく近江出身の日本画家である張月樵がおり、南画を指導しました。同じ時期に活躍した画家、円山応挙や伊藤若冲らの作品と共に取り沙汰されることも多く、根津美術館で開催された特別展の『牡丹孔雀図』などの作品が有名です。

3.市川 君圭の歴史

市川君圭は1736年、現在の滋賀県である近江に生まれました。京都にて中国の元や明代の有名な絵を研究し続け、特に鶏の絵については名人とまで言われた実績を誇ります。南画にも秀でていた市川君圭は、門弟の張月樵に南画を教えたという記録も残っており、市川君圭の子である市川君障も日本画家となりました。1803年没、69歳でした。

4.市川 君圭の代表作

  • 牡丹孔雀図

5.市川 君圭の作品の買取査定ポイント

花鳥画に優れ、中でも特に鶏の絵は名人とまで評された市川君圭。その作品はあまり市場に出回っていないため、査定の際には鑑定書があると安心です。本人による真筆であることが証明でき、かつ人気の鶏の絵であればより高額査定が期待できるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 市川君圭の真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればお持ちください)
  • しみや汚れ、欠けなどがなく、保存状態は良好か
  • 市川君圭の署名・落款(らっかん)があるか
  • 付属品は全て揃っているか(共箱・共布・栞など)

6.市川 君圭の作品の取引相場価格

市川君圭の作品は市場にあまり出回っていませんが、国内のネットオークションで、『梅花画賛』1幅が18,000円で落札された実績があります。この作品は本紙が108cm×26cm、総丈が180cm×38cmの紙本・布装によるもので、紙箱つきという条件で出品されたものでした。市川君圭で人気の鶏の絵であれば、より査定額も上がる可能性があります。

7.市川 君圭の作品の買取についてのまとめ

張月樵の師でもあり、鶏の絵の名人と言われた市川君圭。掛け軸作品のみならず、金箔をふんだんにあしらった屏風絵なども手がけた市川君圭の作品は、その希少さから、各地の美術館に保管されている作品も少なくありません。市川君圭の真筆作品は市場価値・歴史的価値共に高いため、もし作品をお持ちでしたらぜひ1度、査定に出されてみることをお勧めします。