伊 孚九(い ふきゅう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.伊 孚九の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

伊孚九は、中国清代中期の貿易商・画家です。貿易商として度々来日した一方、清の南宗画の画風を伝えました。素朴なタッチながら繊細な構図と鮮やかな色使いが秀逸な伊孚九の才能は日本の文人画の大成者である池大雅や桑山玉洲らに影響を与え、その後日本の文人画壇のあいだで大きく広まりました。そのため伊孚九の作品は今でも美術品的価値が高く、貴重な存在です。

このページの目次

2.掛け軸作家「伊 孚九」についての概要

伊孚九(1698年~没年未詳)は浙江省湖州生。兄から信牌(信任状)を受け継ぎ、享保5年(1720年)に長崎に貿易商として来舶。以降、20余年間にわたり6度ほど来日しました。伊孚九は主に馬を商う貿易商で、清朝国禁の軍用馬を幕府の御用馬として舶載してきた功労により褒賞を受けた記録も残されています。また、伊孚九は本業のかたわら山水画にも長じ、日本文人画壇に清の文人画を伝え大きな影響を与えました。

3.掛け軸作家「伊 孚九」の生い立ちや歴史

貿易商である本業の余技として南宗画風の山水画を描いた伊孚九でしたが、桑山玉洲は『絵事鄙言』で「舶來清人中の逸格」と絶賛し、また『近世名家書畫談三編』でも北宗画を伝えた沈南蘋とともに最上位に置いていることからもその腕前が高い評価を受けていたことがわかります。なお、伊孚九に続いて渡来した費漢源・張秋谷・江稼圃を合わせて来舶清人四大家と呼ばれました。

4.伊 孚九の掛け軸作品の代表作一覧

  • 離合山水図  

5.伊 孚九の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

掛け軸の買取は、鑑定が難しいため知識や情報がないと損をしてしまう可能性があります。伊孚九の作品も例外ではありません。まちがいなく伊孚九の作品であることが証明できると高い買取が期待できます。さらに、ギズやしみがない状態であればプラス査定が期待できるでしょう。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 真贋(本物)かどうか・・サインや落款が確認できるか、いつの時代の作品であるか
  • 欠けなどがなく保存状態は良好か(補修せずにそのままお持ちください)
  • 市場価値はあるか・・・有名作家の作品なら多少劣化していても高値が付きます
  • 掛け軸の素材の質、種類
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)

6.伊 孚九の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

伊孚九は池大雅、桑山玉洲らに影響を与えて日本南画興隆の基礎を築きました。そのため本格的な南宗画法で描かれた彼の作品は高く評価され、高い買取価格が付くことが多いです。伊孚九肉筆の『五言絶句』という作品は、シミ、汚れ、シワなどの経年の劣化がありましたが、120,000円という高額の買取額が付きました。

7.伊 孚九の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

商売のかたわら日本に初めて伝統的な山水画法を伝えた伊孚九。中国国内では画家として認められず遺品も少ないものの、本格的な南宗画法を伝えるという日本南画に与えた功績は大きく、日本の文人画壇では今なお高い評価を得ています。家で眠っている作品があれば、査定に出してみることをおすすめします。

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