今村 紫紅(いまむら  しこう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.今村 紫紅の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

今村紫紅は日本画の因習を打ち破り、自由な創意溢れる新しい日本画への改革を試みた作家です。大和絵を学びつつも南画を研究し、さらに後期印象派の点描と色彩を取り入れるなど、独自の様式を確立させました。認知度はあまり高くないようですが、革新的な作家で、日本画の表現方法が持つ可能性を大きく広げた作家なので、高い評価を得ています。

このページの目次

2.掛け軸作家「今村 紫紅」についての概要

35歳で夭逝した日本画家・今村紫紅。大胆で独創的な作品は、画壇に新鮮な刺激を与えました。また、後進の画家にも大きな影響を与えた画家でもあります。その画法は、形にとらわれない大胆な構図のものが多く、代表作は『風神雷神図』『近江八景』『熱国之巻』などがあります。革新的で親分肌な性格から、将来を大きく期待されていましたが、酒による肝臓病と脳溢血のため35歳で逝去。安田靫彦や速水御舟にも慕われていました。

3.掛け軸作家「今村 紫紅」の生い立ちや歴史

今村紫紅は1880年生まれの日本画家です。15歳の頃に出会った画家の山田馬介からターナー風の水彩画を学んだ後、兄の勧めで松本楓湖に師事しました。大和絵の粉本の模写に明け暮れ、1898年には日本美術協会展で早くも入選し頭角を表します。日本画への造詣が深く、岡倉天心に認められました。1912年文展で二等を受章した『近江八景』では、大和絵の伝統を受け継ぎながらも南画研究による柔らかな筆致と、後期印象派的な点描と色彩の対比を融合させた独自の様式を確立します。1914年インドに渡航し描いた『熱国之巻』は紫紅芸術の頂点となる作品です。35歳で夭逝しました。

4.今村 紫紅の掛け軸作品の代表作一覧

  • 近江八景(1912年)
  • 熱国之巻(1914年)
  • 細雨(1915年)

5.今村 紫紅の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

今村紫紅の真作であることが重要です。一般的にはあまり知られていないため市場に出ることはあまり無いようですが、革新的な日本画家で画壇においては高い評価を得ています。掛け軸や古美術を専門的に扱う業者に査定してもらうことが確実です。掛け軸は傷みやすいので、保存状態が良いことも査定のポイントです。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 保存状態ができるだけ良いこと
  • 本人の筆跡による作品であり、真作であること
  • 鑑定書があるかないか
  • 本人の落款や印があるかどうか

6.今村 紫紅の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

今村紫紅の作品は、あまり市場での取引がありません。知名度があまり高くないことが要因のひとつと思われます。『雨後』絹本41cm×115cm掛け軸で39,400円から出品されています。これは共箱、鑑定書付きでした。今村紫紅ほどの優れた美術的価値のある作品でしたら、一定の需要が見込めるため平均して数万円の査定が期待できるでしょう。

7.今村 紫紅の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

今村紫紅は革新的な日本画家として画壇での評価が高い作家です。知名度はあまり高くないようですが、その作品は非常に価値のあるものです。大和絵を下地に南画を研究し、さらには後期印象派の影響を受けた作品は、大胆で独創的でその後の画壇にも影響を及ぼしました。形にとらわれない大胆な構図も特徴です。優れた美術的価値のある作品は常に一定の買取需要があります。今村紫紅の掛け軸をお持ちでしたら一度査定することをおすすめします。

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