井上 竹逸(いのうえ ちくいつ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.井上 竹逸の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

井上竹逸は江戸後期から明治時代にかけて活動した画家です。砲術家や七弦琴の名手でもあり、文武両道で知られた人物でした。崋山十哲(ほか椿椿山、福田半香、平井顕斎、永村茜山、山本琹谷、小田莆川、立原春沙、斎藤香玉、岡本秋暉)の一人としても名高く、査定価格が期待できる人物です。

このページの目次

2.井上 竹逸の掛け軸作品についての概要

井上竹逸(1814年~1886年)は山水画を得意とし、湿潤感のある点や線の描写に優れました。幕末期に描かれた春景山水図、秋景山水図などには竹逸の特徴がよく表れているとされます。仁義に厚い人柄で、明治維新後、元の主家であった梶川氏が生活に困窮していることを知ると、愛蔵する琴を売って換金し、梶川氏を助けたという談も伝わっています。

3.井上 竹逸の掛け軸作品の歴史や情報

井上竹逸は文化11(1814)年に生まれました。名は令徳、字は季蔵、通称は玄蔵です。天保10から12年にかけては長崎奉行田口加賀守の家臣として長崎に滞在し、文武に励みました。父の死により家督を継ぎ、嘉永2年から幕臣梶川与曾兵衛に仕えています。高島秋帆に砲術を学んだのち、谷文晁、渡辺崋山に画を師事。また経史を大黒梅隠(大黒屋光太夫の長男)に学び、七弦琴を鳥海山人に就きました。晩年は東京に戻り、根岸鶯谷で余生を送ったそうです。明治19年没、73歳でした。

4.井上 竹逸の掛け軸作品の代表作一覧

  • 山水図
  • 于公高門図(1858年)
  • 秋景山水図(1864年)
  • 蔬菜図(1866年)
  • 春景山水図(1875年)

5.井上 竹逸の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

査定の重要ポイントは第一に真作であるかどうかです。落款や印などの他に、箱書や共箱、鑑定証などが付いていると査定額は高くなります。また、状態の良し悪しや仕立てなども査定に関わってきます。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • どのような仕立てか
  • 井上竹逸の確かな落款や印があるか
  • 画題はなにか
  • 共箱や書付などがあるか
  • 付属品の欠けはないか
  • 保存状態は良好か

6.井上 竹逸の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

井上竹逸の作品はネットオークションで40,000円の値がついた例がございました。真筆保障が付いた掛け軸作品で、絹本水墨の山水図、サイズは掛け軸全体が約209cm×約62cm、本紙が約130cm×約40cm、状態は「細かいシミがあります」と記されていました。この作品は合箱でしたが、共箱や箱書などが付いているとよりよい評価が得られるでしょう。

7.井上 竹逸の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

井上竹逸は17歳頃から渡辺崋山の家に出入りし、やがて絵を学ぶようになったそうです。崋山十哲の中でも、椿山、半香、琹谷とともに、「崋山四天王」と呼ばれる高弟でした。もし井上竹逸の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出してみてください。思わぬ値が付くかもしれません。