入山 白翁(いりやま はくほう)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.入山 白翁の作品を売りたいお客様へ

入山白翁(1904年~1991年)は、昭和期に活躍した漆芸家です。日本画の範疇に工芸的分野を取り入れ、苦闘練磨の末に「漆画」「漆絵版画」という全く新しい世界を築き上げました。その業績は高く称えられており、作品の買取価格にも期待ができると思われます。

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2.入山 白翁についての解説

「漆絵版画」とは、入山白翁によって命名された名称です。白翁が独創した熟練の技によるもので、色彩漆にはその都度調合された純日本漆のみが用られています。一般の版画とは異なる一種不思議な味わいを持つこの漆芸術は、アメリカ文化大使・グレンショウに絶賛され、アイゼンハワー大統領やダレス国務長官にも贈呈されました。

3.入山 白翁の歴史

入山白翁、本名・入山平太郎は明治37(1904)年、新潟県白根市で漆芸家の家に生まれました。幼少期から乾漆造りを学び、技法を習得したのちに上京。上野美術学校(現・東京芸術大学)漆工科に入学しました。在学中から美術工芸展や美術協会展で入選を重ね、卒業制作は最高点を獲得。卒業後は古代漆芸の研究に着手し、昭和10年には香炉や棗などを大宮御所貞明皇后に納入しています。文展や日展でも入選を重ねましたが、第6回展を最後に一切の美術団体から離脱。以後独自の技法を追求し、25年に「漆画」、「漆絵版画」さらに「漆硯」を完成させました。露・米・英・仏・独等各国に作品を納入。沖縄国際海洋博覧会入選。国内各地の百貨店等で個展30数回。アメリカ・パサデナ東洋美術館にて漆画展開催。平成3年没、87歳でした。

4.入山 白翁の代表作

  • 障子壺(龍)
  • 観世音菩薩
  • 波濤
  • 世界
  • 瞑想

5.入山 白翁の作品の買取査定ポイント

査定にあたっての重用なポイントは、その真贋にあります。真作を保証する共箱などがあると評価が高くなります。またサイズが大きくなるほど高度な技術を要するため、査定価格も高くなるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 作品の大きさ
  • 入山白翁の落款印があるか
  • 共箱や鑑定書が付いているか
  • どのような仕立てか
  • 付属品の欠けはないか
  • 保存状態は良好か

6.入山 白翁の作品の取引相場価格

入山白翁の掛軸作品はネットオークションで35,000円の値が付いたものがありました。画題は『赤富士』、額装で、額のサイズが約48cm×約63cm、本紙は約29cm×43cm、共箱付で、状態は「マットに汚れ、その他は良好」と説明されていました。

7.入山 白翁の作品の買取についてのまとめ

独創の芸術を完成させた入山白翁の名声は高く、国内外の皇室、王族、首相をはじめ、広く政財界の著名人にその作品は愛蔵されています。入山白翁の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出してみてはいかがでしょうか。思わぬ高値が付くかもしれません。