石本 正(いしもと しょう)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.石本 正の作品を売りたいお客様へ

石本正は島根が誇る日本画家であり、石正美術館名誉会長という顔も持っています。人物画特に裸婦像で独自の世界を切り開いた画家として、令和の世になってもなお現代アーティストたちに、多大な影響を与え続けています。今回は石本正について、人柄や作品など基本的な事を学んでみましょう。

このページの目次

2.石本 正についての解説

石本正は1920年から2015年まで生きていた、昭和を代表する日本画家です。鳥シリーズや裸婦像および舞妓などをテーマにした作品で注目を集めました。従来の型にはまる事無く、中世ヨーロッパのリアリティを取り入れた裸婦像では、特に高い評価を受けており、文部大臣賞や芸術大賞も授与されています。地位や名誉を求めない素朴な生き方に惹かれる作家も多く、晩年は描く事のおもしろさを人人に伝え続けました。

3.石本 正の歴史

1920年に現在の島根県浜田市三隅町に生れました。1940年に現在の京都芸術大学に進学し日本画を本格的に学びます。同大学卒業後の3年後日展での初入選を機に、ほぼ毎年入選しています。特に鳥をテーマにした作品や裸婦像などでは、高い評価を受けています。1964年以降ヨーロッパを歴訪し、洋画法を取り入れた裸婦像で注目を集めました。1974年以降創画会の重鎮として活躍しました。一方では母校等で後進の指導にも取り組み、絵画教室なども開いています。2001年4月に石正美術館の名誉会長に就任しました。

4.石本 正の代表作

  • 石本正裸婦素描画(1980年)

5.石本 正の作品の買取査定ポイント

石本正作品表下部に共シールがあります。独特のデザインなので、そうそう簡単にはまねできません。これがあれば石本正本人による真作だとわかります。一部には上部端に”正”の手書きサインと共に見つける事があります。作品数は少ないですが掛け軸を納めた共箱の底に、手書きの”正題”サインと共に朱印があり、およびお品書きが同封されています。これら備品もそろっていれば、査定額はさらに上がります。作品によっては”正”の朱印と共に額の裏に、画題と共にサインの入った共シールが貼ってある場合もあります。

代表的な査定ポイント
  • 美品
  • 数少ないパステル画など素描
  • リアリティのある画風
  • 裸婦像
  • 額装
  • 共シール

6.石本 正の作品の取引相場価格

石本正作品の相場は平均すると1000円前後から7万円ちょっとと幅広いのが特徴です。2018年7月から2019年6月までの1年間で、ヤフオクなどで最高値がついたのは舞妓の裸婦像で、1,647,000円です。原画ですが石本正らしき女性の美を見事に描き切っています。金箔の紙本に描かれています。高級額縁、共シール、黄袋と布クロス付きで71.5×55.5cmの10号で美品です。1994年にイタリア来訪時に描かれた裸婦像”藤椅子の女”は、1000円で落札されています。13.5×14.5×4.5cmの小品ですが、原画を写真集から印刷しました。鰉を描いた真作の掛け軸”鰉図”は31万円で落札されています。

7.石本 正の作品の買取についてのまとめ

石本正は裸婦像で有名な作家ですから、美品で大作なら100万円以上の査定額が付く事も多いです。画集からのコピー版も多いのですが、それでも3000円以上で査定されているので、手もとに石本作品があるなら、ぜひ査定してもらいましょう。数少ない分掛け軸も数10万円になる事もあります。