加倉井 和夫(かくらい かずお)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説

1.加倉井 和夫の作品を売りたいお客様へ

加倉井和夫は、昭和から平成時代に活躍した日本画家です。花鳥・風景画を得意とし、白を好み白を基調とし詩情あふれる心象表現に独自の画風を展開しました。平成4年に勲三等瑞宝章を受賞しています。兄は建築家・俳人の加倉井昭夫です。

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2.加倉井 和夫についての解説

加倉井和夫は日展で初入選後も受賞を重ねますが、38歳の時自らの芸術をより高めていくため山口蓬春に師事します。翌年には、特選・白寿賞を受賞するなどその後も日展を中心に活躍し続け、日本美術界に大きく貢献をしました。さらに、1970年代にはより新しい作風を摸索するために中近東やヨーロッパに旅行をし、日本画の技法を基礎としながら洋画の技法を用いるという独自のスタイルを確立しました。

3.加倉井 和夫の歴史

加倉井和夫は大正8年横浜市に生まれます。昭和19年東京美学校日本画科を卒業し、昭和22年日展に「林」が初入選をします。その後、昭和27年から昭和32年まで入選を重ねます。昭和33年には新日展で初の特選・白寿賞を受賞、以後、出品を重ね昭和56年「青苑」で日本芸術院賞を受賞、日展理事となります。平成元年日本芸術院会員に選出され翌年から日展常務理事を務めました。平成7年享年76歳で死去しました。

4.加倉井 和夫の代表作

  • 『路地』(1961)
  • 『白隴』(1974)
  • 『青苑』(1981)
  • 『春朧』(1986)

5.加倉井 和夫の作品の買取査定ポイント

加倉井和夫の作品は、日本画の技法に洋画の技法を加味し、清爽な詩情あふれる表現を展開した作風が特徴で、数々の賞を受賞をするなど高い評価となっています。それゆえに、真に本人の作品である(真作)かが大変重要な買取査定ポイントとなります。作品の状態が良質であり大判サイズであれば、さらに高額な価格となる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 日本画のサイズ
  • 作品の状態(染み、汚れ、破れがない)
  • 付属品(箱、額縁等)の有無

6.加倉井 和夫の作品の取引相場価格

加倉井和夫の作品は、画集画が20.000円前後で取引されています。リトグラフが3.000円前後、木版画が6.000円~9.000円前後で取引されています。日本画は真作で30.000円~300.000円で取引されています。作品のサイズは6号~20号でした。加倉井和夫の作品は2015年度掲載の美術年鑑では12号につき7.000.000円の評価となっており、年々評価が高くなっていますので、作品の状態、サイズ、希少性によっては先に紹介した金額をさらに上回る可能性があります。

7.加倉井 和夫の作品の買取についてのまとめ

加倉井和夫は世界中を旅して自らの美術表現を追求し、また日本画壇に大きく貢献した日本画家です。その作品は数々の賞を受賞するなど高評価となっています。ゆえに良質な作品が市場に出れば、高額な金額で取引される可能性があるでしょう。