狩野 晏川(かのう あんせん)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.狩野 晏川の作品を売りたいお客様へ

狩野晏川は、幕末から明治期にかけて活躍した絵師です。狩野派に属し、金砂子(きんすなご)の名人として知られていました。また、日本固有の美術を保存・伝承するために設けられた第一回内国絵画共進会において褒状を受章しました。希少性が高いものは高値が期待できますので、もし狩野晏川の作品をお持ちでしたら査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

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2.狩野 晏川についての解説

狩野晏川(1823年~1892年)は、幕府の奥画師として江戸城の障壁画を描いて名を残しました。そのほかの功績として、金砂古代模様の技を究め、正しい技法を伝授したことが挙げられます。当時、黄金で加飾した金屏風や掛軸は国内で幅広く使われただけでなく、アジアやヨーロッパの国王などに進物として贈られました。

3.狩野 晏川の歴史

狩野晏川は狩野良信の養子で、別号に皆春斎があり、松下隠士と称しました。父・良信の跡を受けて根岸御行松狩野家を継ぐ根岸御行松狩野家十代になりました。画を狩野伊川院の門に学び、和学を前田夏蔭に師事したとされています。江戸城の障壁画を描くなど幕府の御用を勤め、維新後は文部省・博物館等に勤めました。70歳没。

4.狩野 晏川の代表作

  • 江戸城襖絵図
  • 国絵図

5.狩野 晏川の作品の買取査定ポイント

狩野晏川は鑑定が非常に難しい作家ですが、日本の百貨店や画廊などで目録や証明書付きで購入された作品であれば価値が保証されています。狩野晏川の作品は工芸印刷、手彩色の木版画といった偽物も多く、まずは狩野晏川本人の真作であるかどうかが大きなポイントです。また保存状態は良いか、制作された年代やタイトルがはっきり分かっているかなどの一般的な骨董品の査定基準ポイントもあてはまります。

代表的な査定ポイント
  • 素材の質、種類
  • シミ汚れ、欠けなどがなく保存状態は良好か
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っていれば査定額は上乗せできます)
  • 真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 作者の署名・落款(らっかん)があるか

6.狩野 晏川の作品の取引相場価格

現代の美術品買取市場において、狩野晏川の作品が出回ることは稀です。そのため実際の買取相場価格は残念ながら不明です。掛け軸の取引相場価格は、保存状態や作品の種類によって大きく変わります。鑑定書があり、作品に署名・落款が確認できる真作の作品であれば査定額アップに繋がります。

7.狩野 晏川の作品の買取についてのまとめ

狩野晏川は狩野派の画風を踏襲した作品に定評があります。また金砂子の名手として、照り輝く金地、画面を力強く流れる金雲、金霞など狩野晏川の金の表現方法は多様絶妙であることから熱心なコレクターが存在します。作品そのものを売却することはそれほど難しくはありませんが、真作の証明、作品の種類や保存状態が査定額を大きく左右するでしょう。