狩野 永良(かのう えいりょう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ
1.狩野 永良の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ
狩野永良は江戸中期に活躍した京狩野第6代目の絵師です。京狩野は安土桃山時代末から明治期まで京都で活躍した画家の一派で、九条家や本願寺の御用絵師として京都を中心に活躍しました。初代狩野山楽、2代狩野山雪と名だたる絵師を輩出していますが、6代永良は31歳で夭折しています。しかし近年、永良が弟子に授けたという京狩野家の秘伝画法書の存在が明らかになり、研究者から大きな注目を集めています。
このページの目次
2.掛け軸作家「狩野 永良」についての概要
狩野永良(1741年~1771年)は京狩野家6代目の当主でした。経歴の詳細は不明ですが、22歳の時点で既に当主の座にあったとされています。30歳で禁裏絵師として御月扇御用の職を得ましたが、その翌年に31歳で夭折しました。現在、永良の作として知られるのは数点に留まっていますが、2011年、永良による秘伝書2例が翻刻され、その一つである画伝集は京都工芸繊維大学附属図書館に、もう一つの秘伝画法書は京都国立博物館に収蔵されました。これら秘伝書は研究者の間で非常に注目を集めており、永良は近年関心が高まっている作家の一人です。
3.掛け軸作家「狩野 永良」の生い立ちや歴史
狩野永良は元文6(1741)年に生まれたとされていますが、詳細は不明です。号は山晟、通称は縫殿助でした。狩野永伯の養子となり、京狩野家を継いで御用絵師を務めましたが、明和6年に死去しました。31歳で没した永良の活動期間は短いものでしたが、それは池大雅、与謝蕪村、伊藤若冲、曾我蕭白らが新しい絵画表現を模索し始めた頃であり、円山応挙の本格的な活動は永良の没後すぐのことでした。永良の秘伝書は、彼らとの関わりで得られた新しい要素を自家に伝来する粉本類に加えて整理し直し、集約したものであったと考えられます。
4.狩野 永良の掛け軸作品の代表作一覧
- 西王母・東方朔図屏風
- 親子犬図
- 耕作図屏風
- 白梅群鶏図
- 秘伝画法書
5.狩野 永良の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内
狩野永良の作例は非常に少なく、新たな発見が待たれています。落款や印はもちろん、九条家など名家の旧蔵品である由来や書付など、真作を保証するものがあると査定額は高くなるでしょう。また作品の状態やサイズ、画題なども総合評価に大きく関わってきます。
代表的な掛け軸作品の査定ポイント- 真作を保証するものがあるか(由来や書付など)
- 狩野永良の署名・落款があるか
- 保存状態は良好か
- どのような仕立てか
- 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞など)
- 画題はなにか
6.狩野 永良の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格
狩野永良の作品は真贋不確かなものでもネットオークションで451,000円で落札された実績があります。絹本着色の能画『千歳・三番叟』を描いた三幅対で、サイズは掛軸全体が各182cm×44cm、本紙が93cm×32cm、状態は「イタミ、シミ、折れ、表具にイタミ、穴有り、箱破損。」と説明されていました。
7.狩野 永良の掛け軸作品の買取についての情報まとめ
狩野永良は京都文化の隆盛期である18世紀半ばに活躍した絵師でした。伊藤若冲らへの影響も大きいとみられ、今後研究されるべき絵師として非常に注目されています。もし狩野永良の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出してみることをお勧めいたします。
その他の掛け軸について
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