狩野 英信(かのう ひでのぶ)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.狩野 英信の作品を売りたいお客様へ

狩野英信は江戸中期に活躍した、中橋狩野家11代目の絵師です。兄・狩野憲信の養子となり、中橋狩野家を継ぎました。朝鮮への贈呈屏風や日光東照宮の装飾などを手がけており、狩野家の一派として高額な査定も期待できる作家です。

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2.狩野 英信についての解説

狩野英信(1717年~1763年)は狩野探幽の弟・狩野永真安信に始まる中橋狩野家の絵師です。英信は中橋家狩野派10代目狩野憲信の弟ですが、憲信の子・永羽に代わってその跡を継ぎました。徳川家重・徳川家治の寵遇を受け、徳川幕府の奥絵師として最高位の法印に叙せられています。

3.狩野 英信の歴史

狩野英信は享保2(1717)年、中橋狩野家9代目狩野主信の次男として生まれました。幼名は源四郎、通称に四郎次郎、別号に祐清、如滴斎などがあります。宝暦13(1763)年没、47歳でした。中橋家は、ほかに鍛冶橋家、木挽町家、浜町家とあわせて江戸狩野四家と呼ばれ、これら四家は旗本と同等の家格とされた名門でした。

4.狩野 英信の代表作

  • 竹虎図
  • 徳川家重肖像画
  • 麒麟・孔子・鳳凰

5.狩野 英信の作品の買取査定ポイント

古いお品となりますので、専門家による鑑定をお勧めします。狩野英信の真作と保証する由来や書付、箱書などがあれば査定額が上がるでしょう。ほかにもサイズや画題、保存状態によっても大きく評価は変わります。

代表的な査定ポイント
  • 由来があるか
  • どのような仕立てか
  • 画題はなにか
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 本紙や裂に不自然さがないか
  • 傷み具合はどうか(保存状態が良好であれば評価額が高くなります)
  • 狩野英信の署名・落款があるか

6.狩野 英信の作品の取引相場価格

狩野英信の作品はネットオークションで258,000円で落札された結果がございました。作品は絹本極彩色の画帖で全30集、金欄表装で、サイズは画帖寸が35cm×31.5cm、厚さ約8cm、本紙寸が約25cm×29cm、状態は「経年による染み汚れや表装の小疵や修繕痕等は当然ございますが、本紙に致命的な傷みはなく総じて良好な状態といえます」と記されていました。また、絹本着色の三幅対の掛軸では63,000円の値がついた例がありました。画題は『麒麟・孔子・鳳凰』、サイズは掛軸全体が各191cm×41cm、本紙が各109.5cm×38.5cm、状態は「本紙の状態は良好ですが、シミ・シワはご了承下さい。表具は虫喰いやヤブレ有り」と説明されていました。

7.狩野 英信の作品の買取についてのまとめ

狩野英信が率いた中橋家は江戸狩野の宗家と認められた家柄とされています。狩野英信の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定にだしてみることをお勧めいたします。