狩野 正信(かのう まさのぶ)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.狩野 正信の作品を売りたいお客様へ

日本絵画の中にはいくつか画派があるのですが、その中でも室町時代の中期から江戸時代にかけて、実に400年近くにわたって最大画派として君臨したのが狩野派です。この狩野派の祖といわれているのが、今回紹介する狩野正信です。

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2.狩野 正信についての解説

狩野正信は室町幕府の御用絵師として活躍し、8代将軍の義政に仕えました。義政は審美眼に優れていた人物とされ、その彼を納得させるだけの感性を持っていたといわれています。中国絵画の技法をベースとしながら、独特のセンスを絵画の中にちりばめました。しかも大和絵画のテイストも盛り込むことで、新しい日本風漢画様式を確立した人物としても知られています。

3.狩野 正信の歴史

狩野正信の出自については伝承や逸話が多く、わかっていない部分も多いです。歴史上の記録として狩野正信の名前が出てくるのは、1463年相国寺雲頂院の昭堂に十六羅漢を作成したというものです。1483年には東山山荘という義政の造営した建物の障壁画を担当しています。さらに1496年には日野富子の肖像も描いています。絵画のほかにも仏画や扇面画なども残されていて、多種多様な画題に柔軟に対応してきた職業絵師としての側面もうかがえます。

4.狩野 正信の代表作

  • 『瀟湘八景図』
  • 『周茂叔愛蓮図』
  • 『(崖下)布袋図』
  • 『観瀑図』
  • 『山水図』

5.狩野 正信の作品の買取査定ポイント

狩野正信の絵画を査定するにあたって、状態は厳しくチェックされます。カビやしわ、たわみなどがあると、有名な作品でも減額されます。そのほかには付属品の有無も買取価格に影響します。箱や鑑定書などが残っていれば、これらも一緒に査定に出すことです。また、もし複数の作品を有していて処分を検討しているなら、まとめて売ることで査定額がアップすることも考えられます。

代表的な査定ポイント
  • 保存状態
  • 付属品の有無
  • 査定に出す作品数

6.狩野 正信の作品の取引相場価格

狩野派の祖ということで、狩野正信の絵画は高値で買い取られる可能性が極めて高いです。これは過去の売買データなどを見ても明白です。数十万円、状態や作品によっては数百万円という値が付くことも珍しくないです。過去に「牧童図」という軸丈174×52.5cmの作品が出品されたことがありました。しかしこちらの作品、模写です。しかもシミなどの汚れがあっても、300.000円という値がついています。これが本物であれば、価格もさらに跳ね上がることが容易に想像できます。

7.狩野 正信の作品の買取についてのまとめ

日本画の歴史の中でも重要な役割を果たした狩野正信の作品は、非常に高く評価されます。何十万円という値が付くことも珍しくないので、もし自宅の押し入れなどに眠っているのなら、一度査定に出してみる価値は十分にあるでしょう。