狩野 典信(かのう みちのぶ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.狩野 典信の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

狩野典信は木挽家狩野派を率いる6代目として、狩野派中興に大きく貢献した絵師です。木挽町家は典信の時代から隆盛し、幕末に至るまで狩野派屈指の名門として栄えました。岡倉天心は典信を評して、永徳や山楽、探幽に次ぐ狩野派「第三変」を行った人物である、とその功績と画力を認めています。

このページの目次

2.掛け軸作家「狩野 典信」についての概要

狩野典信は江戸時代中期の竹川町家、後に木挽町家狩野派6代目の絵師です。絵を好んだ10代将軍徳川家治や田沼意次に引き立てられ、竹川町家派は典信の代ではじめて奥絵師に加わりました。形骸化が進み新味が乏しくなっていた狩野派の再建を目指した典信は、墨筆の表現力の模索などをはじめ、以後の木挽町家派に継承されていく描法の礎を築きました。門人には後に浮世絵師になった鳥文齋栄之などがいます。

3.掛け軸作家「狩野 典信」の生い立ちや歴史

狩野典信は僅か2歳で父・古信と浜町狩野家の養父・受川玄信を相次いで亡くし、6代目として竹川町家を継ぎました。寡黙で真面目、清廉であったという人柄は、8代将軍であった徳川吉宗や10代将軍の徳川家治からも好まれ、若くして法眼の位を得、御用絵師となります。また田沼意次から木挽町の土地を拝領し、典信の代で竹川町家は遡って木挽町家と呼ばれるようになりました。以後、木挽町家狩野派は奥絵師四家の中でも主導権を握り、その系譜は近代日本画壇の重鎮・狩野芳崖や橋本雅邦へとつながっています

4.狩野 典信の掛け軸作品の代表作一覧

  • 妙心寺聖澤院書院障壁画
  • 鷹狩図
  • 山水図(1762年~1780年)
  • 墨松墨梅図

5.狩野 典信の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

高価買取になる一番の査定ポイントは作品の真贋にありますが、古い時代のものには真作であっても必ずしも鑑定書の類が添えられているわけではありません。画そのものの他に、字や号の署名、落款、識語なども重要視されます。また、由来や保存状態、サイズ、画題なども査定額に大きく関わってきます。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 狩野典信の款記や落款があるか(号は栄川、栄川院、白玉斎などがあります)
  • 保存状態はどうか
  • どのような画題か
  • どのような仕立てか
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • サイズはどのくらいか
  • 所蔵に由来があるか

6.狩野 典信の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

狩野典信の作品は、国内のネットオークションで182,000円の値が付いたものがありました。この作品は絹本着色の『梅鶴』『松寿老人』『竹鶴』と題された三幅対で、サイズは掛軸全体で各約235cm×73.5cm、本紙は各約123cm×55cm、状態は「掛軸特有の染み汚れや巻皺、また本紙や掛紐・表装の傷みなどの経年感はございますが、大きな傷みは見受けられず良好」と記されていました。

7.狩野 典信の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

狩野典信は時の将軍の庇護を得て、江戸中期狩野派を牽引した大御所でした。狩野典信の作品は高額で売買されていますが、真贋の決め手の一つとなる款記には独特のクセがあり、専門の知識を持った眼での判断が必要になります。もし狩野典信の作品をお持ちであれば、是非一度査定に出されてみることをお勧めします。

その他の掛け軸について