狩野 昌運(かのう しょううん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.狩野 昌運の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

狩野昌運は、1637年(寛永14年)に下野国宇都宮で生まれた狩野派の絵師です。狩野安信に師事し、高弟として代筆や口述筆記などを任されていました。主家を支え、狩野中橋家での地位を確立しました。晩年は筑前藩御用絵師となり、福岡を中心に20点ほどの作品が現存しています。

このページの目次

2.狩野 昌運の掛け軸作品についての概要

狩野昌運は、師である狩野安信の代筆を任されるようになり、師が著した狩野派の本格的画論『画道要訣』に関しても、執筆のさいに口述筆記を任されていました。狩野昌運は、狩野中橋家での地位は高く、狩野家組織の整備や絵画理論の確立に関して功績を残すような、中橋家の番頭のような人物だっといわれいます。狩野昌運は『昌運筆記』を著していますが、消失しており、その内容は幾つかの画伝から伝えられていますが、いずれも狩野派を知る上で貴重な資料だと言われています。

3.狩野 昌運の掛け軸作品の歴史や情報

狩野昌運は、1637年(寛永14年)下野国宇都宮で、岩本可武の三男として生まれます。祖先は足利氏に仕えていたといわれており、昌運の祖父の代に宇都宮に移り岩本性を名乗りました。狩野昌運は江戸で暮らし、14歳のときに中橋狩野家の狩野安信に師事し、21歳まで師の元で修行に励みます。その後師から絵事を任されるようになり、安信の晩年には代筆をこなしました。京都の狩野了昌と親交があり、後に養子となって狩野姓を継ぎ、京都と江戸で活動しました。1690年(元禄3年頃)から黒田家に招かれて筑前福岡藩の御用絵師として活動し、1702年(元禄15年)に69歳で亡くなりました。

4.狩野 昌運の掛け軸作品の代表作一覧

  • 出山釈迦図(1693年)
  • 雲龍図(1697年)
  • 源頼朝像(1698年)
  • 酒呑童子絵巻(1700年)
  • 競馬図(1701年)

5.狩野 昌運の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

査定にあたっては狩野昌運の確かな落款や印があることが重要です。また真作を証明できる鑑定書や書付があるとよいでしょう。保存状態やサイズ、仕立てによっても大きく査定金額が変動いたしますのでご留意ください。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 作者の署名(銘)があるか
  • 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)
  • 軸や画の素材は何でできているか
  • 保存状態は良好か(欠けなどはないか)
  • 狩野昌運本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)

6.狩野 昌運の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

狩野昌運の掛け軸などの作品はネットオークションなどでは真贋不確かなものでも数千円程度で取引されています。真贋不確かなものでも、例えば『天神図』という作品でサイズは全体寸縦約156.1cm×横約40.7cm、本紙寸縦約94.6cm×横約29.5cm、作品状態は「折れ、シミ、虫食い有り」、付属品として「箱」とするものが、1,100円で落札されています。

7.狩野 昌運の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

狩野昌運は狩野中野家の番頭的立場になり、主家をよく支えた人物でした。弟子に狩野姓を付与する権限を中野家が占有できるように取り計い、組織を整備しました。昌運の作品を所有されている方は、是非一度査定を検討されることをお勧めいたします。