加藤 晨明(かとう しんめい)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.加藤 晨明の作品を売りたいお客様へ

加藤晨明は、昭和を代表する日本画家の1人であり、掛け軸画家と称されるほど、多くの掛け軸作品を残しました。額絵も少数ですが残しています。特に、舞妓をテーマにした美人画では、高い評価を受けており、市場では比較的高値がつく作家です。今回は加藤晨明の人となりや作品についてご紹介していきます。

このページの目次

2.加藤 晨明についての解説

画家加藤晨明を語るにあたって、中村岳陵の存在を無視することができません。中村岳陵に師事しますが、美大へ進むことなく中村岳陵一筋に生きて、日本画家として大成していったからです。元々才能にあふれた人だったのでしょう。4年後には早々頭角を表し、美術展で受賞しています。以降、日展を拠点に作品を制作発表していきます。特に舞妓をテーマにした美人画では高く評価されており、文部大臣賞受賞も果たしています。

3.加藤 晨明の歴史

加藤晨明は、1910年愛知県名古屋市に生まれました。本名は清です。幼少時より絵の道に目覚め、中村岳陵の画壇に入門します。他画家のように美大には行かず、師から日本画のすべてを学びます。まじめに精進して4年後の第25回院展で、日本美術院賞3等受賞を果たします。以降師にならい日展一筋に作品を制作発表し続けます。1947年に白寿賞・特選受賞、1950年から1953年まで連続受賞し、日展での地位を不動のものにしていきます。1958年以降日展の重鎮として活躍する一方、1989年文部大臣賞受賞を果たします。

4.加藤 晨明の代表作

  • 『佳つ乃』
  • 『蝦』
  • 『弾く』
  • 『粧』
  • 『海の幸』

5.加藤 晨明の作品の買取査定ポイント

加藤晨明没後20年あまり経っていますが、いまだに掛け軸への人気が衰えず、高額査定をはじきだす人気作家ですから、やはり真作を見極めるポイントを押さえておく必要があります。作品下に”晨明”の直筆サインと落款がセットで挿入されています。他には、額裏に共シールが添付されている場合も多いです。リトグラフや版画もしくは模写であった場合は見つかりません。それでも欲する人はいますが、高額査定にはなりません。保存環境が悪く、傷や日焼け、シミといったダメージが強くても、評価額は下がります。

代表的な査定ポイント
  • ”晨明”の直筆サインと落款
  • 共シール
  • 掛け軸
  • 真作
  • 美品
  • 額装

6.加藤 晨明の作品の取引相場価格

加藤晨明作品は、直近1年でのヤフオクでの取引価格平均が22.221円です。舞妓の胸像を描いた紙本彩色6号額装原画は、93.000円の高値で落札されました。全体サイズは59.0×46.0cm(額付)です。さし箱と共シール付きで、ほぼ新品に近い美品です。加藤晨明は掛け軸で評判を得た作家ですが、現代日本の住環境でいくと、やはり額絵に人気が集まっています。他に高額で評価を得ている作品の大半が額絵です。水墨画掛け軸”海老の図”は、加藤晨明作品の中でも数少ない作品ですが、1.000円で取引されました。全体サイズは表装を入れて121.5×57cmです。傷がなく美品です。

7.加藤 晨明の作品の買取についてのまとめ

加藤晨明は舞妓の彩色画が絶大的に人気なので、もし出品するなら舞妓シリーズがおすすめです。額装なら美品であれば10万円レベルはいける作家ですが、リトグラフでも50,000円で取引されていました。掛け軸人気が下降気味とはいえ、まだまだ欲しい人はいます。臆することなく買取を検討してみてください。