加藤 千蔭(かとう ちかげ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.加藤 千蔭の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

加藤千蔭は、江戸時代中期から後期に活躍した国学者、書家、歌人です。姓を「橘」とすることから「橘千蔭」とも称されています。通称は又左衛門、字は常世麿、号は芳宜園と名乗りました。歌道の重鎮として慕われ、書では「千蔭流」と評される流派として明治期に人気を博しました。加藤千蔭の掛け軸は、数万円で取引きされており、真作であれば高値が期待できるでしょう。

このページの目次

2.掛け軸作家「加藤 千蔭」についての概要

加藤千蔭は、国学、和歌、書、絵と多芸に才能を発揮した人物でした。書は和様の流派として「千蔭流」と称され、明治期に人気を博しました。明治期に貴族などの上級階級の令嬢に和歌を教えていた中島歌子が千蔭流の書を嗜んでいた為、門下生の樋口一葉も千蔭流の書を学んだといわれています。

3.掛け軸作家「加藤 千蔭」の生い立ちや歴史

加藤千蔭は1735年(享保20年)に、江戸奉行の与力を務める家柄に生まれました。父の枝直の後を継ぎ、吟味役となりますが1788年(天明8年)の寛政の改革で町奉行与力を辞め、学芸に専念します。賀茂真淵に国学を学び、真淵の業を受け継ぎます。真淵の弟子だった本居宣長の協力のもと、『万葉集略解』を著しました。和歌は村田春海とならび、歌道の発展に貢献し、万葉学の重鎮として認知されていました。書にも秀でた才能を発揮しており、松花堂昭乗を手本とし、和様書家として一家をなしています。仮名書の法帖を数多く出版しており、曲亭馬琴も千蔭を師事して書を学んでいます。

4.加藤 千蔭の掛け軸作品の代表作一覧

  • 万葉集略解

5.加藤 千蔭の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

査定にあたっては加藤千蔭の確かな落款や印があることが重要です。真作を証明できる鑑定書や書付があるとなおよいでしょう。保存状態やサイズ、仕立てによっても大きく査定金額が変動いたしますのでご留意ください。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 欠けなどがなく保存状態は良好か(補修せずにそのままお持ちください)
  • 加藤千蔭本人の作品かどうか(サインや落款が確認できるか、いつの時代の作品であるか)
  • 素材の質、種類
  • 掛け軸の付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 市場価値はあるか(有名作家の作品なら多少劣化していても高値が付きます)

6.加藤 千蔭の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

加藤千蔭の掛け軸作品はネットオークションで、真贋不確かなものでも数千円程度から数万円で取引されています。模写作品でも例えば、佐久間草偃 、村田春海と合作の『嵐山高雄画賛』という作品では、全体寸縦約154cm×横約86cm、本紙寸縦約とするものが、152,000円で落札されています。

7.加藤 千蔭の掛け軸作品の買取についてのまとめ

加藤千蔭は、国学、和歌、書に加え、浮世絵師「写楽」が加藤千蔭であるという一説が唱えられるほど、画にも優れた才能を発揮しており、文芸において多彩な才能を発揮した人物でした。加藤千蔭の掛け軸作品を所有されている方は、是非一度査定を検討されることをお勧めいたします。