川原 慶賀(かわはら けいが)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.川原 慶賀の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

川原慶賀は、江戸時代後期の長崎の画家です。出島出入絵師として活躍し、オランダ人の画家らから洋風画の画法を習得しました。1823年にシーボルトが商館付医師として来日した際には、シーボルトの求めに応じ『日本』の挿絵のために精細な動植物の写生図を描きました。その後、シーボルトの江戸参府に同行して道中の風景画、風俗画、人物画等も描きました。しかしながら絵図のほとんどはオランダへ発送され、日本に現存している慶賀の遺作は少ないのが実情です。

このページの目次

2.川原 慶賀の掛け軸作品についての概要

川原慶賀は1811年頃、当時の長崎で絵師の第一人者として活躍していた石崎融思に師事しました。伝統的な日本画法に西洋画法を取り入れた独自の画法を確立し、出島出入絵師として出島オランダ商館への出入りを許されました。1817年に来日したブロムホフの家族肖像画などを描いたほか、長崎の風俗画や風景画、出島での商館員達の生活などを描いたことで知られています。

3.川原 慶賀の掛け軸作品の歴史や情報

川原慶賀は長崎の今下町に生まれ、父は町絵師であった川原香山です。出島出入絵師として活躍していましたが、1842年にオランダ商館員の依頼で描いた長崎港図の船に当時長崎警備に当たっていた鍋島氏(佐賀藩)と細川氏(熊本藩)の家紋を描き入れたことで、国家機密漏洩の容疑で捕えられ、江戸及び長崎所払いの処分を受けました。その後の消息は不明で、正確な没年や墓もわかっていません。

4.川原 慶賀の掛け軸作品の代表作一覧

  • 慶賀写真草(1836年)
  • ブロムホフ家族図
  • 長崎出島館内之図
  • 蘭人酒宴図・蘭人絵画鑑賞図
  • 夏目清談図

5.川原 慶賀の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

川原慶賀は異国の風俗と日本の浮世絵を融合させ独自の画風を生み出しました。その知名度や人気から贋作も多く出回っています。高額査には真作であることが何より重要で、証明書や鑑定書がある場合はさらに高値が期待できます。作品の来歴、制作年代や題名がはっきりしているかどうかも重要なポイントです。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っていれば査定額は上乗せできます)
  • 作者の署名(銘)があるか
  • 保存状態は良好か(欠けなどはないか)
  • 素材は何でできているか
  • 市場価値はあるか(有名作家の作品なら多少劣化していても高値が付きます)

6.川原 慶賀の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

日本に現存する川原慶賀の作品は約100点で、オランダに送られヨーロッパ各地に分散した絵図は六千点から七千点ともいわれています。そのため川原慶賀の作品が現代の美術品買取市場に出回ることはほとんどなく、実際の買取相場価格は残念ながら不明です。取引相場価格は真作保証の可否、さらに保存状態や作品の種類によって大きく変わります。

7.川原 慶賀の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

出島出入絵師として川原慶賀は風俗画、肖像画に加え精密な生物の写生図を描きました。少しでも好条件で査定が受けたい場合は、真作の保証、保存状態が良い、箱などの付属品があることをあらかじめ確認しておきましょう。もし作品をお持ちでしたら、一度査定に出されることをお勧め致します。