川本 末雄(かわもと すえお)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.川本 末雄の作品を売りたいお客様へ

日展の重鎮として日本美術の発展に貢献した川本末雄のすごさは、従来の大和絵に新しい解釈を加えて、新境地を切り開いたことです。伝統を守りつつ、現代的タッチで描かれた独特の画風は、見る人の心に迫ってくるものがあり、決して古さを感じさせません。今回は日本画家川本末雄の人となりや作品の軌跡を追ってみます。

このページの目次

2.川本 末雄についての解説

川本末雄は、1900年代に活躍した近代日本美術界を代表する巨匠です。熊本に生まれ熊本を愛して、故郷の自然を描いた作品を数多く残しています。作品の一部は県立美術館で見ることができます。市場では時折見つける程度ですが、高額査定で評価を受ける画家です。実際、川本末雄の作品の一部が美術年鑑では、数百万円の値札をつけています。ヤフオクでも高額取引が狙えます。

3.川本 末雄の歴史

川本末雄は、1907年熊本市玉名市で生まれ、22歳で現在の東京芸大日本画科へ進学しました、はじめ同大学教授松岡映丘に師事しましたが、58歳で早生したため、松岡映丘の同志だった山口蓬春に師事、大和絵を学びます。しばらく落選が続いた後、1948年41歳でようやく日展で初入選しました。これを機に一気に才能が開花し、翌年に特選で連続入賞、1953年には白寿賞および特選入賞、1958年以降審査員にも就任し、日展の重鎮として重要な役割を担うようになります。1982年勲四等旭日小授章を受賞しています。

4.川本 末雄の代表作

  • 『暁光』
  • 『麗容』
  • 『原野』

5.川本 末雄の作品の買取査定ポイント

真作が高額査定になりますので、川本末雄本人の肉筆による作品だと見分ける必要があります。”末雄”の直筆サインと、落款を見つけるのが有効です。時折、作品表面にこうした共シールがなく、額裏に画題と共に”川本末雄”で印字もしくは、直筆された共シールを見つけることがあります。やはり確実なのは、直筆サインを見つけることです。さすがに筆跡は真似できないからです。作品そのものは中古になるので、経年劣化が多少進んでしまいますが、良い保存環境を整え、鑑賞に堪えられる程度の美品であることも、高額査定のためには重要です。

代表的な査定ポイント
  • ”末雄”の直筆サイン+落款
  • 共シール
  • 真作
  • 美品

6.川本 末雄の作品の取引相場価格

川本末雄作品は、美術年鑑では200万円以上の値札がついて、掲載されていますが、ヤフオクでもなかなかの評価です。買取相場価格は平均20.000円前後です。日本画6号の”鳴門暁”は37.300円で取引されました。サイズは50×59cmの小品なので、机に置くのにも最適です。額に少々傷みがありますが良品で、高級額装です。日本画絹本”樹”は同じく6号ですが7.300円です。サイズは額を含めて60.5×69.5cmで少々大きめです。額に傷が見られる他全体的に汚れが目立ち、作品にもゆがみがあって、この価格でした。

7.川本 末雄の作品の買取についてのまとめ

川本末雄作品は、まるでパステル画のように柔らかく、明るい画風が心和ませてくれます。何度落選してもあきらめず、ついに40歳超えで才能を開花させた苦労人ですが、背景を知ってからあらためて作品を見ていくと、一段と川本末雄作品が輝き出します。欲しい人が多くいます。ぜひ買取査定を利用してみてください。