川崎 千虎(かわさき ちとら)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.川崎 千虎の作品を売りたいお客様へ

川崎千虎は天保から明治にかけて活躍した、江戸時代末期の名古屋の浮世絵師・日本画家です。一家代々浮世絵師の家に生まれ、浮世絵から大和絵、有職故実に通じました。当時の東京美術大学の教授も勤め、門下には小堀鞆音などを携える、実力派の大和絵系歴史画家です。人物を中心とした日本画の掛け軸作品を残しています。

このページの目次

2.川崎 千虎についての解説

川崎千虎(1837年~1902年)は名古屋出身、川崎氏、俗称は源六、後に鞆太郎と言いました。沼田月斎の門人にして四条派を学び、京都で土佐光文に大和絵を学んだ川崎千虎は大和絵系の歴史画家として、また東京美術学校の教授としても活躍した有識者でした。門下には小堀鞆音などを輩出しており、近代日本甲冑研究の祖とも呼ばれています。

3.川崎 千虎の歴史

川崎千虎は、尾張藩士として徳川家に仕えた名古屋の浮世絵師の家系に生まれました。父は浮世絵師の川崎美政。沼田月斎に浮世絵を学び、上京後は土佐光文を師事。有職故実を学びました。1878年には東京国立博物館の前身であった上野の博物館に勤め、その後東京美術学校の教授を勤めます。また、東京美術学校騒動に際して教授職を辞職しますが、日本美術院の設立に参加するなどし、画家としてのみならず、後任の育成にも熱心にあたった教育者でもありました。

4.川崎 千虎の代表作

  • 春の訪れ
  • 荒涼
  • オフィリア
  • 童謡
  • 牡丹

5.川崎 千虎の作品の買取査定ポイント

川崎千虎は有名で作品の価値も高く、贋作が多く出回っています。そのため、ポイントとなるのは川崎千虎本人の作品であることを証明する署名や落款の有無です。もちろん、鑑定書があればより高額査定となる可能性も高まります。保存状態や付属品の有無も、査定の値段に響くでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 川崎千虎本人の作品であること(証明書や鑑定書があるとなお良いです)
  • 掛け軸であれば本紙や表紙の素材は何でできているか
  • 保存状態が良好で、オレやシミなどが多くないか
  • 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)
  • 川崎千虎の署名・落款(らっかん)があるか

6.川崎 千虎の作品の取引相場価格

川崎千虎の作品は残念ながらあまり市場に出回っていません。日本のネットオークションでの実績としては、真作を謳う川崎千虎旧蔵による『翠巌宗珉』の墨跡1幅に133,137円の値がついています。こちらは本紙サイズが横64cm×縦27cm、総丈サイズが横66.5cm×縦109cmで、少しの折れや痛みなどが見られるという条件で出品されたものでした。

7.川崎 千虎の作品の買取についてのまとめ

代々浮世絵師の家柄に生まれ、日本画のみならず美術学校の校長までも勤めた川崎千虎。近代日本甲冑研究の祖とも呼ばれ、後進の育成にも熱心だった川崎千虎が日本画壇に残した功績は計り知れません。市場に出回っている作品は多くはありませんが、もし見つかれば高値が期待できる作家です。作品をお持ちであれば、一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。