賢江 祥啓(けんこう しょうけい)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.賢江 祥啓の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

賢江祥啓は室町中期から後期にかけて活躍した画僧です。建長寺塔頭宝珠院の書記を務めていたため啓書記とも呼ばれました。雪村とともに関東水墨画を代表する画人で、院体画の第一人者とされる夏珪様の水墨山水を得意としました。本格的な筆法による明晰な画風が特色とされています。

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2.賢江 祥啓の掛け軸作品についての概要

賢江祥啓は京都において室町幕府の唐物奉行・芸阿弥に師事したことにより、一般には閲覧することが叶わぬ東山御物の宋元画等に触れる機会を得、自身の画技修得に大いに活かしました。帰郷に際しては画法伝授の証に芸阿弥から『観瀑図』(重要文化財)を与えられています。その画風は鎌倉を中心とした東国画壇に大きな影響を与え、祥啓は関東水墨画派と呼ばれる画派の祖とされました。

3.賢江 祥啓の掛け軸作品の歴史や情報

賢江祥啓の生没年は不詳です。出身は相模とされていますが、下野丸良氏の生まれという説もあります。字は賢江、号は貧楽斎、通称は啓書記、僧名は元英祥啓でした。はじめ仲安真康に絵を学んだと伝わります。上洛して芸阿弥に師事し、画技修得ののち帰郷しますが、明応2年再び上洛。相国寺に住して横川景三、景徐周麟、黙雲龍沢、正宗龍統など多くの五山文芸僧と交流を重ねながら、さらに御物の中国絵画の修得に努めました。大永3(1523)年までの事績は判明していますが、以後は不明とされています。

4.賢江 祥啓の掛け軸作品の代表作一覧

  • 山水図(1480年)
  • 梅溪図(1486年)
  • 巣雪斎図
  • 喜江祖歓像(1500年)
  • 鐘秀斎図
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5.賢江 祥啓の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

賢江祥啓の作品は時代が古いため、真贋を見極めるには慎重を要します。真作を裏付ける古筆の極などが付いていると、よりよいでしょう。また作品の状態や、縦物か横物かなども評価に関わってきます。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 極や書付など真作を裏付けるものがあるか
  • 賢江祥啓の確かな落款や印があるか
  • 画題はなにか
  • どのような仕立てか(横物は希少です)
  • 付属品の欠けはないか
  • 傷み具合はどうか(保存状態が良好であれば評価額が高くなります)

6.賢江 祥啓の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

賢江祥啓の作品はネットオークションで真贋不確かなものでも190,000円の値で落札された実績があります。紙本水墨淡彩の掛け軸作品で、画題は『蓮鷺図』、サイズは掛け軸全体が185cm×53cm、本紙が89.5cm×40.5cm、状態は「イタミ有、箱傷み有」と説明されていました。

7.賢江 祥啓の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

賢江祥啓は水墨画において最高水準の描写技術を得たとされており、作品の多くは現在重要文化財に指定されています。また室町後期の東国画壇に圧倒的な影響力を持った画派の祖であるだけに、真作であれば高価買取が十分期待できます。もし賢江祥啓の作品がお手元にございましたら、ぜひ一度査定に出してみてはいかがでしょうか。