木本 大果(きもと たいか)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.木本 大果の作品を売りたいお客様へ

木本 大果は、1901年生まれで東京都出身の日本画家です。松本楓湖・荒木十畝に師事し、花鳥を題材とした凛とした作風が特徴です。大果の人生は苦労が多く、その中に見出した一瞬のきらめきを作品に生かしています。見れば見るほど人生の滲みが見て取れる、そこに共感する人も多い画家です。

このページの目次

2.木本 大果についての解説

木本 大果は、15歳の時に松本楓湖に師事の所で、住み込みで絵を習い始めます。しかし、20歳のときに大果は父を亡くし、その後、師である楓湖をも失ってしまいます。独り身の母を養うため、大果は生活費を稼ぐため苦労を重ねます。徐々に日本画界に認められ、帝展や日展などで入選を果たし、101歳でこの世を去りました。

3.木本 大果の歴史

木本 大果は1915年に松本楓湖に師事し、住み込みで入門します。1926年頃から作画に専念できるようになり、1930年に帝展に初入選を果たします。その後、1936年からは新文展にも出品するようになり、相次いで入選となります。途中、戦争を挟みますが戦後も精力的に作品を発表。1952年には第8回日展において白寿賞を受賞するなど、作家として大成します。ただ、それまでの大果は苦労人で父を亡くした母を養うために、細々とした生活を送りながら生活費を稼ぐ日々が続きました。その苦労が後に作品に生かされ、画家としての糧となるのです。

4.木本 大果の代表作

  • 『牡丹』

5.木本 大果の作品の買取査定ポイント

木本大果は、特に花鳥を題材とした作品に定評があり、オークションでもそういった作品に人気が集まっています。ほのぼのとした題材をきりっとした緊張感で仕上げる独自の技法は、作品に気品を纏わせています。その気品の奥底には父や師を亡くした悲しみや、母を養っていくために、思うように制作できないもどかしさと自分の愚かさが根付いていて、そこに日本人ならではの慈悲というものを感じさせます。人生の辛苦を糧とし、作風に生かした大果は今もなおその功績と日本画界における立ち位置は変わりません。

代表的な査定ポイント
  • 色褪せ具合や顔料の状態
  • シミやほこり、割れなどの有無
  • 作家の認知度

6.木本 大果の作品の取引相場価格

木本 大果の作品は、オークションで50.000円程度での取引が確認されています。サイズは縦41㎝横32㎝のF6号です。大果の作品自体、オークションでの取引が少なく希少性が高いと言えます。額から飛び出てくるかのような迫力のある牡丹の作品は、特に人気があり高値が付きやすいでしょう。美しい日本の原風景やそこに生きる花鳥を描いた大木大果。若い頃に苦労をしたため、人間的にも懐の深い人情味ある作家となり、それが作風にしっかりと生かされています。日本人であることの誇りと美意識がたった1枚の絵からはっきりと感じられます。

7.木本 大果の作品の買取についてのまとめ

見ているだけで、日本人であることを誇らしく思えるのが木本 大果の作品です。美しく咲き誇った牡丹は、咲き誇るまでにどのような過程を経てきたのか、それは大果の人生観そのものでしょう。オークションで高値は確実な作家と言えます。