北尾 政美(鍬形 蕙斎)(きたお まさよし(くわがた けいさい))の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ
1.北尾 政美の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ
北尾政美は江戸時代中期の浮世絵師で、狩野派に転じた後の「鍬形蕙斎」の名でも知られています。弘化4年となる1845年の『戯作者考補遺』では、葛飾北斎から歌川豊国、歌川国貞などに混じって鍬形蕙斎の名前が掲載されており、今となってはマイナーですが、当時の江戸に置いては高く評価され「北斎嫌いの蕙斎好き」という言葉まで流布したほどでした。
このページの目次
2.掛け軸作家「北尾 政美」についての概要
北尾政美(鍬形蕙斎)はもともと狩野派の出でしたが、狩野派の他にも大和絵や琳派など、幅広い伝統画法を習得し、どことなくコミカルで略画風の漫画を多数描きました。北尾政美の略画式や鳥瞰図は同時代の葛飾北斎に真似されたという逸話も残っています。江戸時代を代表する絵師の1人です。
3.掛け軸作家「北尾 政美」の生い立ちや歴史
北尾政美(鍬形蕙斎)は1764年〜1824年の画家で、姓は赤羽、後に鍬形と改めました。俗称は三二郎、または三治郎。杉皐と号し、父親が畳職人だったことに起因し、仲間からは「畳屋の三公」とも呼ばれたと言います。浮世絵師だった北尾重政の門人として、武者絵や浮絵、花鳥画などを手がけた後、寛政6年となる1794年、北尾政美31歳の頃、津山藩の御用絵師となり、様々の略画の絵手本『略画式』を描きました。1796年以降は専ら肉筆浮世絵を描いています。1810年に死去しました。
4.北尾 政美の掛け軸作品の代表作一覧
- 柳下茶店
- 桜下美人図
- 近世職人尽絵詞(1806年)
- 江戸一目図屏風(1809年)
- 隅田川図屏風(1821年)
5.北尾 政美の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内
北尾政美(鍬形蕙斎)の買取査定には、その作品が真作かどうかということと、いつの時代の作品か、という点がポイントとなります。北尾政美時代に残された絵本などは同時代の作家などと比べて少なく、希少な作品であれば思わぬ高値となる場合があります。また、鳥瞰図も人気が高く、作風によっても買取額は異なります。
代表的な掛け軸作品の査定ポイント- 北尾政美(鍬形蕙斎)本人の作品であること(証明書や鑑定書があるとなお良いです)
- 掛け軸であれば本紙や表紙の素材は何でできているか
- 保存状態が良好で、オレやシミなどが多くないか
- 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)
- 作者の署名・落款(らっかん)があるか
6.北尾 政美の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格
日本のネットオークションにて、鍬形蕙斎の『江戸蕙斎紹眞』が4万6,000円にて取引されました。こちらの作品は木版画で、額は75.6cm×57.8cm×2.5cm、作品は62.8cm×53.1cm、版画にはやけやしみ、虫食い跡などの破れがあるという条件での出品でした。鍬形蕙斎時代の鳥瞰図は特に人気が高く、作品の状態に劣化が見られてもこのように高値がつくことがあります。
7.北尾 政美の掛け軸作品の買取についての情報まとめ
江戸時代の名だたる浮世絵師と並び、日本画の新しい世界を開拓した画家の1人、北尾政美(鍬形蕙斎)。世に出回っている作品は多くはありませんが、もし本人の作品であることを証明できれば高値が期待できます。もし北尾政美(鍬形蕙斎)の作品をお持ちでしたら、ぜひ査定に出されてみることをお勧めします。
その他の掛け軸について
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