北澤 映月(きたざわ えいげつ)の作品を高価買取!北澤 映月の査定ポイントを徹底解説!

1.北澤 映月の作品を売りたいお客様へ

北澤映月と言えば、凛とした雰囲気を持つ女性像を描いた作品が一つの特徴でしょう。女性目線ならではの奥深い心理や細やかに変化する情緒を繊細に描いた作品は特に女性からの指示が高く、今も人気の作家と言えます。買取に関してもそういった女性特有の機微がしっかりと捉えられたものが高く評価されています。

このページの目次

2.北澤 映月についての解説

1907年に京都で生まれた北澤映月は、小学校6年のときに父が死去、その後画家となりますがすぐに師である土田麦僊が死去します。そのためか、北澤映月の描く女性像はどこか儚くしかし強い芯を持った雰囲気を持っています。今では女性は男性と変わらない社会的な立場を確保できていますが、当時、女性がこうして社会的な地位を築くには相当な苦労があったはずでしょう。そういう点でも評価できる作家です。

3.北澤 映月の歴史

北澤映月は、1907年に京都市下京区で生まれます。小学校卒業後画家を目指し上村松園に師事しその松園の紹介で土田麦僊が画塾「山南塾」へ入門します。才能はすぐに認められ第1回改組帝展に初入選を果たすのです。ただその年に師である土田麦僊を亡くしますが、再興院展に連年出品するなど精力的に活動。1941年には日本美術院同人に推挙されますが、これは女性では小倉遊亀以来の快挙とされます。1970年には内閣総理大臣賞、1980年には文部大臣賞を受賞するなど女性の社会進出という観点からも功績を残した作家です。

4.北澤 映月の代表作

  • 花と舞妓

5.北澤 映月の作品の買取査定ポイント

北澤映月の作品は気品ある女性像が人気となっています。過去を持つ憂いを感じさせながらも、それを自分なりに昇華した強さを持つ女性がしっかりと描かれているのが特徴でしょう。オークションでもそういった絵が特に人気ですが、また静物画も秀作が多く高値で取引されています。日本人特有の色彩感と場の空間が独特のタッチで描かれどんなシーンにも合う作風と言えます。

代表的な査定ポイント
  • 落款や署名があり真作と認められたもの
  • 色彩美がしっかりと残っている保存状態のよいもの
  • 作家の代表的なモチーフでなくまた違う視点で描かれた希少性のあるもの

6.北澤 映月の作品の取引相場価格

北澤映月の作品は17cm×11.5cm程度の小さなものでも20,000円以上の値が付くものがあるほど人気があります。また額縁を新品にしたほうがより高値で取引されています。他にも他の作者との画集や図録は数百円と手に入りやすい価格です。これがリトグラフになると10,000円以上の価値となり、さらに縦114.5cm 横27cmの掛け軸となると60,000円弱と値が跳ね上がります。代表的な美人画となると80,000円からの値が付くことも珍しくはありません。女性作家というのも値が付きやすい一つの要因でしょうが、女性の内面を鋭く描写した作風が一定の評価をされている証でしょう。

7.北澤 映月の作品の買取についてのまとめ

北澤映月は女性という当時では社会的に認められにくい立場で、まさに実力主義を貫き通した作家です。北澤映月の描く女性像は現代の女性にとっても勇気づけられる魅力とパワーを持ち、これからもその人気と評価は衰えることはないでしょう。