鬼頭 道恭(きとう どうきょう)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.鬼頭 道恭の作品を売りたいお客様へ

鬼頭道恭は幕末から明治にかけて活躍した日本画家です。明治時代には仏画の第一人者とも呼ばれ、多くの仏画を残したほか、双幅や三幅対による掛け軸作品が見られるのも特徴です。身延山久遠寺にもその装飾が残っており、その歴史価値も認められていることから、高価買取が見込める作家です。

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2.鬼頭 道恭についての解説

鬼頭道恭(1840年~1904年)は、字を一斎、通称は玉三郎と言います。最初は森高雅の門人として大和絵を、上京後は北村季隆に仏画を学び、濃彩画を得意とし、障壁画や白描画、仏画にも傑作を残す冷泉為恭に土佐派を学び、絵の幅を広げました。仏画に長け、尾張の仏画の第一人者と呼ばれた人物です。身延山久遠寺六角堂内の装飾絵を完成させたのも鬼頭道恭です。

3.鬼頭 道恭の歴史

鬼頭道恭は1840年、名古屋の本町に生まれました。初めは同じく名古屋出身の大和絵師、森高雅に師事し、上京後は北村季隆に仏画を、冷泉為恭に土佐派の技法を学びました。その後は郷里である名古屋で仏画を専門として絵を描き続けました。1904年没、65歳でした。

4.鬼頭 道恭の作品の買取査定ポイント

仏画を多く手がけ、明治時代にはその第一人者とまで讃えられた鬼頭道恭。その作品は人気ゆえ、贋作も多く出回っています。査定には真作証明ができることがポイントとなりますが、双幅や三幅対による掛け軸作品が、付属品も含め全て揃っていることも大事な要素となります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればお持ちください)
  • 鬼頭道恭の署名・落款(らっかん)があるか
  • シミ汚れ、欠けなどがなく保存状態は良好か
  • 素材の質、種類
  • 付属品の欠けはないか
  • 素材の質、種類

5.鬼頭 道恭の作品の取引相場価格

国内の書画画廊で、鬼頭道恭の『十六羅観図』(双幅)に120,000円の値がつけられています。こちらは緞子裂に絹本水墨を施したもので、合箱つき。サイズは本紙が50.2cm×113.5cm、全体(胴幅)が63.8cm×195cmとの条件で出品されています。このように、状態が良く2対の掛け軸が揃っていると、より高額買取となる可能性があります。

6.鬼頭 道恭の作品の買取についてのまとめ

明治時代、その第一人者として多くの優れた仏画を残した鬼頭道恭。その端正で優美な筆致の作品は現在でも高く評価されており、歴史的価値もあります。状態が良ければ更なる査定額アップにもつながりますので、もし鬼頭道恭の作品をお持ちであれば、ぜひ一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。