小泉 斐(こいずみ あやる)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.小泉 斐の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

小泉 斐は、1770年(明和7年)に下野国芳賀郡益子(現在の栃木県芳賀郡益子町)に生まれた江戸時代後期の絵師です。鮎図を得意としており、その画技を受けた門人は高久靄厓や宇佐美太奇、島崎玉淵らが挙げられます。50歳頃、鎮国社宮司職を与えられ、その後も旺盛に作画を続け活躍しました。大雄寺本堂内に掲げられた『板絵十六枚の羅漢図』は市の文化財に指定されるなどの評価を受けているため、高値の買取にも期待できる作家です。

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2.小泉 斐の掛け軸作品についての概要

小泉斐は、唐美人図・鮎図を得意とするほか、山水図や仏画などの作品も多く残しており、作域の広い絵師でした。描法は文人画風、やまと絵風に加え、南蘋風の花鳥画も近年発見されました。小泉斐が使用したベロ藍は、当時の最新の絵具であり、油絵の技法を駆使して描いていたことが明らかになりました。こうしたことから、後に名だたる作家となる高久靄厓や島崎玉淵・宇佐美太奇らを門人に抱えた、小泉斐の画技の高さを窺い知ることができます。

3.小泉 斐の掛け軸作品の歴史や情報

小泉斐は1770年(明和7年)に、鹿島神社の神官を務める木村一正の子として生まれました。幼少の頃より絵を描くことが好きで、11歳のときに高田敬輔の門人だった島崎雲圃に入門します。島崎雲圃に唐美人図・鮎図などを習い、度々近江に出向き日野祭の山車に使われる見送幕の製作などを手伝っていました。30歳のとき、那須郡両郷村(現在の栃木県那須郡黒羽町)にある温泉神社で、神官を務める小泉光秀の養子となり跡を継ぎます。50歳のとき、黒羽藩主大関増業より城北の鎮国社の宮司職の任を与えられ、意欲的に画の創作を行ったと伝えられています。

4.小泉 斐の掛け軸作品の代表作一覧

  • 楊柳観音図(1806年)
  • 唐美人図(1811年)
  • 嘉寿天良頂戴図(1837年)
  • 鮎図(1847年)
  • 月下弾琴図

5.小泉 斐の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

査定にあたっては小泉斐の確かな落款や印があることが重要です。また真作を証明できる鑑定書や書付があるとよいでしょう。保存状態やサイズ、仕立てによっても大きく査定金額が変動いたしますのでご留意ください。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 作者の署名(銘)があるか
  • 小泉斐本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 軸や画の素材は何でできているか
  • 保存状態は良好か(欠けなどはないか)
  • 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)

6.小泉 斐の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

小泉斐の掛け軸作品は、ネットオークションでは真贋不確かなものでも数万円で取引されています。例えば模写作品の「鮎の遡上図」という作品で、サイズは全体寸縦約191.5cm×横約65cm、本紙寸縦約123.5cm×横約51.5cm、「軸先が骨」、作品状態は「イタミ、シミ、折れ有り」とするものが、 11,100円で落札されています。

7.小泉 斐の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

小泉斐が描いた鮎図には、猫が飛びついたというエピソードが伝えらています。名だたる作家が門人に名を連ねており、画技の確かさを窺い知ることができます。大雄寺本堂内にある「板絵十六枚の羅漢図」は、市の文化財に指定されており、歴史的価値が認められています。小泉斐の掛け軸作品を所有されている方は、真贋確認も兼ねて是非一度査定を検討してみてはいかがでしょうか。