小島 老鉄(こじま ろうてつ)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!
1.小島 老鉄の作品を売りたいお客様へ
小島老鉄は江戸後期に生きた尾張出身の絵師です。山本梅逸に師事して画を学びながら、独自の画風を打ち出したとされています。無欲恬淡で、個性的な人物として名が高く、真作であれば高価買取も期待できるでしょう。
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2.小島 老鉄についての解説
小島老鉄(1793年~1852年)は虚飾を厭い、自らを誇示することをよしとせぬ人物でした。山本梅逸の門下で頭角を現し、高弟の一人に数えられるようになっても、自分は絵を売って生きる絵屋にすぎないと「老鉄」という画号を使わずに「絵屋友七」と名乗ったそうです。画は潤いのある淡彩の山水画に特色があり、師・梅逸とはまた違う世界を創りだしました。画をもって生業としましたが、世俗に染まらず貧に甘んじた暮らしぶりで、奇行が多かったと伝わっています。
3.小島 老鉄の歴史
小島老鉄は知多郡松原村の小島平八の一族で、寛政5(1793)年、名古屋伏見町に生まれました。通称は友一郎、老鉄は号で、別号に采風外史、采風軒、絵屋友七などがあります。はじめ狩野派の吉川一渓に狩野派を学び、その後尾張南画の巨匠・山本梅逸に師事しました。江戸では詩人の大窪詩仏と交遊し、帰郷後は画業に専念しました。嘉永5年没、60歳でした。
4.小島 老鉄の代表作
- 筆端画禅
- 羅漢図
- 山水図
5.小島 老鉄の作品の買取査定ポイント
作品の買取査定ポイントとしてその真贋が重要なポイントとされますが、箱書きや書付など真作を保証するものがあるとよいでしょう。また画題やサイズ、仕立てなども買取価格に大きく影響します。
代表的な査定ポイント- 保存状態は良いか
- 小島老鉄の署名や落款があるか
- 画題はなにか
- どのような仕立てか
- 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
- 大きさはどのくらいか
6.小島 老鉄の作品の取引相場価格
小島老鉄の作品は国内のネットオークションで、真贋不確かなものでも27,510円の値がついた例がありました。この作品は『青緑蓬莱山図』という絹本着色の大幅で、サイズは掛軸全体が212cm×102.5cm、本紙が156cm×82cm、石河有隣極箱付で、状態は「イタミ、シミ有り」と説明されていました。
7.小島 老鉄の作品の買取についてのまとめ
薄田泣菫の随筆『桜の花』のなかで小島老鉄は「乞食にも劣った貧しい生活のなかにも、蘭の花のような清く高い心持を楽んでいた」と評されました。その清貧に生きた老鉄の画は特に尾張で人気が高く、評価も高い画家です。もし小島老鉄の作品をお持ちでしたら、一度査定に出されてみることをお勧めいたします。
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