近衛 前久(このえ さきひさ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.近衛 前久の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

近衛前久は戦国時代から江戸時代初期の公卿です。近衛家の16代当主。政治参加においては関白や左大臣を歴任した傍ら、芸術に精通していた近衛前久は、経済的に困窮し、戦乱を逃れる際にも地方遍歴を通じて都文化を地方に普及させ、江戸時代の地方文化の発展に大きく貢献したと言われています。

このページの目次

2.掛け軸作家「近衛 前久」についての概要

藤原氏の宗家にあたる近衛前久は、藤原氏の家の名にふさわしく、歌道・神道・暦学・書道・連歌等に精通し、特に和歌や連歌に優れた才能を発揮しました。書道は、鎌倉時代末の能書家である尊円親王を祖とする整った書の流派「青蓮院流」を学び、さらには馬術や鷹狩りなどにも優れていたと言います。「龍山公鷹百首」という鷹狩りについての説明を歌集にした解説書まで執筆しており、秀吉と家康にその写本を渡しているほど、政治以外の遊びに造詣が深かったとされています。

3.掛け軸作家「近衛 前久」の生い立ちや歴史

近衛前久は、1536年、近衞稙家の長男として京都に生まれました。天文9年となる1540年に元服し、翌年1541年には従三位となり公卿に列することとなりました。その後着々と内大臣、右大臣、関白左大臣と歴任し、藤氏長者に就任。政治参加においては、織田信長の命令によって足利義昭との関係性が危うくなり、出奔します。大坂や丹波を流浪するなどしたほか、信長と本願寺との調停、晩年には徳川家康を頼りにした慈照寺への隠棲など、波乱万丈の人生を歩んでいます。

4.近衛 前久の掛け軸作品の代表作一覧

  • 龍山公鷹百首
  • 信長七回忌における追悼歌六首

5.近衛 前久の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

芸術のなかでも特に歌道に長けていた近衛前久。戦国時代の公家を巡るストーリーとしてはドラマなどで取り沙汰されることも多いからか、近衛前久の作品は人気が高く、高額査定が期待できます。近衛前久本人の真作であることが証明できること、また、保存状態の良し悪しが査定におけるポイントとなります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 作者の署名・落款(らっかん)があるか
  • 近衛前久本人の作であるかどうか(証明書・鑑定書があればお持ちください)
  • 保存状態は良好か(シワ・カケなどが多くないか)
  • 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)
  • 素材は何か

6.近衛 前久の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

国内のオークションにて、近衛前久の『花乃春』という懐紙の書状にしたためられた古筆和歌の古筆切が46,500円で落札されています。この作品は表具が縦119.5cm、横が57cm、本紙は縦が30cm、横43.3cmで、本紙に少し折れがあり、経年による痛みが少々見られるものです。また、「大倉汲水並江田世恭極」とする四首和歌試筆の掛け軸は49,530円にて落札されています。この作品は、本紙サイズが縦43cm、横62cm、総丈サイズが縦137.5cm、横75cmで、付属の箱つき、折れありという条件で出品されたものです。

7.近衛 前久の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

近衛前久の作品はその書自体の素晴らしさもさることながら、ネームバリューとしての価値も高く、古筆切であっても高額査定となる可能性があります。和歌や連歌には共著されたものもあり、希少な作品であればその分査定額にも期待が持てます。もしご自宅に近衛前久の作品が眠っているのであれば、ぜひ一度査定に出されてみることをお勧めします。

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