久保 吉郎(くぼ きちろう)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.久保 吉郎の作品を売りたいお客様へ

久保吉郎の得意とする日本画は、花鳥画や風景画です。秋草など花ビラや草の一つ一つが丁寧に描かれ、同じ花や葉でも一つとして同じ表現がないといわれます。また、久保吉郎は大物を描く画家としても知られ、第42回日展の「祭」などは非常に大きな岩彩で書かれています。

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2.久保 吉郎についての解説

久保吉郎の絵画の特徴は、繊細に、忠実に描くという魅力があり、花鳥画や風景画を見ると線を見ても色合いを見てもこれほど繊細に細かく書いている画家はいないというくらいに美しく写実に描かれています。大作といわれる祭という作品に関しても大きな作品ですが、人物、背景、着物の柄など細かく丁寧に描かれていることに驚きます。道、社など幅広い絵を描いていることも久保吉郎の特徴でしょう。

3.久保 吉郎の歴史

1942年京都に生まれた久保吉郎は、もともと日本画を描いていたわけではなく、手描き友禅の研究をしていました。その後、水墨で有名な水田慶泉など堂本印象に師事し日本画を描くようになりました。花鳥画や風景画は特に素晴らしく、絵でありながら奥行きや立体感を感じさせます。岩彩で書いた180cm×220㎝という大作「祭」などたくさんの作品を描いています。1979年に岡山の高島屋で初の個展を開き、その後は全国各地で個展を20回以上開き、現在は母方の祖先に当たる日本画家鈴木百年らの鑑定人としても活躍しています。

4.久保 吉郎の代表作

  • 『社』(2006年)
  • 『道』(2009年)
  • 『祭』(2010年)
  • 『薔薇』

5.久保 吉郎の作品の買取査定ポイント

久保吉郎の作品は、1本1本の線が美しく丁寧に描かれています。そのため、シミやはがれなどがあれば査定に響く可能性が高いです。状態がいいものほど高値になる傾向があるので、劣化が心配であれば早めに査定に出しましょう。箱や共シールがあるなど、付属品がついていること、また作品が大きいほうがより高値がつくといわれています。花鳥画や風景画を得意としていたので、こうした作品ほど高くなる可能性が高いです。

代表的な査定ポイント
  • 作品が大きい
  • 状態がいい(はがれ、傷、シミがない)
  • 付属品がある(共シールや鑑定書)
  • 代表的な画風が見られる

6.久保 吉郎の作品の取引相場価格

久保吉郎の作品「牡丹」直筆の日本画、10号の大きさです。作品の状態は良好ですが、額縁に経年劣化による傷が少々見られます。タトウ箱、作家の直筆サイン、落款、共シールなど付属品や画家を証明するものがしっかりある作品です。久保吉郎独特の繊細な線、描写、立体的に見える画風など特徴がよく出ています。作品本体の大きさは38㎝×52㎝、額の外寸は70㎝×56.5㎝です。久保吉郎の日本画の買取取引相場価格は54,000円から420,000円くらいとなっています。

7.久保 吉郎の作品の買取についてのまとめ

繊細で描写が素晴らしい久保吉郎の作品は、はがれや傷などがあると価値が下がります。いい状態で劣化する前に査定に出すことが大きなポイントです。買取に出すか迷っている方は、現状を維持するためにも気温や湿度などに気を付けて保管しましょう。