熊代 熊斐(くまざわ ゆうひ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.熊代 熊斐の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

熊代熊斐は江戸時代における南宋画の先駆者として知られ、長崎で活躍した画家です。日本人として唯一、沈南蘋の直弟子となり、その技法を多くの門人に伝えて国内に広めました。日本南宋画の第一人者とされる画家だけに、高値買取が期待できるでしょう。

このページの目次

2.熊代 熊斐の掛け軸作品についての概要

熊代熊斐(生年不詳~1772年)が広めた画派は南蘋派として知られ、江戸画壇に大きな影響を及ぼしました。画風は濃彩華麗で、細密な花鳥画に傑作が多いとされていますが、豪放な墨画にも優れました。娘婿の森蘭斎が記した『蘭斎画譜』によると、人柄は世俗に無欲で、師・沈南蘋を生涯にわたって敬愛したと伝わります。門弟に宋紫石、鶴亭、森蘭斎らがいるほか、次男の熊斐文と三男の熊斐明も父を継いで絵師となりました。

3.熊代 熊斐の掛け軸作品の歴史や情報

熊代熊斐の生年は正徳2(1712)年と元禄6(1693)年の2説があります。長崎において画家また唐通事(通訳)として活躍しました。本姓は神代(くましろ)氏、諱は斐、字は淇瞻、号は繍江、通称は彦之進、のち甚左衛門と名乗っています。姓名を熊代斐にあらため、略して中国風に熊斐と称しました。代々唐通事であった神代家の養子となり、はじめ唐絵目利御用絵師の渡辺秀石に画を学び、のち享保17(1732)年から8か月ほど、長崎に滞在中の沈南蘋に直接指導を受けました。南蘋は帰国後も弟子・高乾を長崎へ送り、熊斐に画法を教授したと伝えられます。安永元年没、61歳、あるいは80歳でした。

4.熊代 熊斐の掛け軸作品の代表作一覧

  • 一路功名図
  • 清泉白鶴図(1754年)
  • 鸕鷀捉魚図(1755年)
  • 波に鵜図
  • 鯉魚跳龍門図(登龍門図)

5.熊代 熊斐の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

買取にあたって最も重要視されるのは作品の真贋です。確かな落款や印であることが重要ですが、箱書や書付など、真作を裏付けるものがあれば、さらに査定価格は高くなるでしょう。また、サイズや画題、状態なども大きく評価に関わってきます。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 箱書や極書などがあるか
  • 熊代熊斐の落款や印があるか
  • 保存状態は良好か
  • 画題はなにか
  • 付属品の欠けはないか

6.熊代 熊斐の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

熊代熊斐の作品はネットオークションで251,000円の値で落札された例がございました。紙本水墨の『虎図』で、サイズは掛け軸全体が173cm×47.5cm、本紙が110cm×45cm、状態は「本紙に小ヤケ、小シミ、小オレ、小虫クイがあります。表具に小ヤケ、小シミ、オレ、小虫クイ、小スレ、小キレ等があります」と記されていました。

7.熊代 熊斐の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

熊代熊斐は沈南蘋に教えを受けたたった一人の日本人画家で、南蘋派の祖です。熊斐の画は当時から高く評価され、尾張藩第8代藩主であった徳川宗勝などは、熊斐に描かせる絹をわざわざ清から輸入したほどでした。もし熊代熊斐の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出してみることをお勧めいたします。高価買取が十分期待できます。