釧 雲泉(くしろうんせん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1. 釧 雲泉の作品を売りたいお客様へ

釧雲泉の作品は、江戸後期南画を描く画家です。山水画を得意とし、画家として生計を立てていましたが、文人たちとの交流も多く彼自身も文人としての意識が高かったようです。作品は、晩年の作品よりは若い頃に描いたもの方が評価は高いようです。

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2. 釧 雲泉についての解説

釧雲泉は、幼い頃から絵が好きで10歳頃に小僧となるも、そこかしこに絵を描いて着ている衣服を汚していたようです。長崎や清の人から学問や南画を学んだ形跡や、来船した清人の張秋穀の影響を受けたようです。父親の死後は、紀伊、淡路、四国などを旅していて、旅が好きで孤独を愛したようです。俗世間からは少し距離を置いた生活の中で描かれた作風は高い評価があります。

3. 釧 雲泉の歴史

釧雲泉は、1759年に島原藩藩士の子供として誕生します。父親が亡くなるまでは自由に南画を学び、その後は旅を続け1791年頃から倉敷を中心とし創作に打ち込みます。1800年頃に大阪に移り、1801年に京都、1802年に江戸と居住し儒学者との交流を深めます。1806年に大窪詩仏と信越から始まり各地で画の依頼を受けるなど、1811年52歳で死去するまで各地で、画を描き書の研究を続けます。酒や煎茶を好み、釣りをよくしていたことや、潔癖症で身の回りのことは自分自身でするなどのエピソードが残っています。

4. 釧 雲泉の代表作

  • 『緑樹濃陰図』(1789年)
  • 『高山観漠図』(1793年)
  • 『六遠図屏風』(1797年)
  • 『秋渓放棹図』(1806年)
  • 『秋江独釣図』(1810年)

5. 釧 雲泉の作品の買取査定ポイント

釧雲泉の作品は、山水画が多く残されていて南宗画の影響を強く受けています。特に中国の画家である董源、倪瓚、張秋穀の影響を受けていていると言われ、各地を回り、多くの南画家との交流の中、彼独自の世界感の中で描かれています。孤独と酒と旅を愛した釧雲泉の作品は、高額での取引のあったとされる絵画の評判も手伝って、希少性の高い作品は、高価な取引金額が見込めます。

代表的な査定ポイント
  • 本物であること
  • 希少性価値のある作品
  • 絵画の保存性の高い作品
  • 画題の珍しさ

6. 釧 雲泉の作品の取引相場価格

釧雲泉の作品は、掛け軸に描かれた軸丈が縦200cm×横55cmの「青緑遊船図」は、少し時代を感じさせる状態ですが3万円で取引されています。縦148cm、横71cmの「夏景山水図」は絹本肉質で、状態は汚れが少しで、全体的に染みがあるものですが8万円以上の価格で取引されています。これらは、真作になります。軸丈縦188cm×横62cmの真作「富士松原図」は 1万5千円ほどの金額で取引されていています。稀に、真作保証されていないのですが、縦200cm、横79cmの「山水図」は1万円未満の金額で取引されていて、縦131cm、横34cmの「夏山観雲」は千円という安価な金額で取引されています。

7. 釧雲泉の作品の買取についてのまとめ

釧雲泉の作品の評価は年代により様々な評価があり、買取価格にも影響しています。1866年に描かれた「南宗書画品価録」は神童と言われた、池大雅にも劣らない驚くほどの高額で取引された資料もあり、本物で保存状態が良いものであれば高値が期待できます。