李 可染(り かせん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.李 可染の作品を売りたいお客様へ

李可染は中国では知らない人がいないほど著名な近代画家です。長い間主流だった文人画の流れを変え中国画の表現力を豊かにして独自の画風を確立しました。それまではなかった写生や陰影法をはじめて取り入れたのも李可染です。また、平山郁夫や東山魁夷たちと家族ぐるみの交流があったことも有名な人気の画家ですので、高値での取引が期待できそうです。

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2.李 可染についての解説

中国では数百年もの間、主観で表現する文人画が主流でしたが、李可染は1950年に『中国画改造』という論文を発表して新たな中国水墨画の創造を唱え中国画の流れを変えた画家です。当時は文人画が主流だったため画壇の支持は得られませんでしたが、後に「写生派」と呼ばれる数人の仲間や学生たちと中国各地をまわり客観性を重視した写生の制作を続け、文人画では表現できなかった陰影や臨場感を可能にしました。

3.李 可染の歴史

李可染は1907年に中国の徐州に生まれ、幼いころから書や画、音楽など芸術に秀でていました。1929年(18歳の頃)西湖国立芸術院研究生となり、フランス人グロードから油画を学んでいます。李可染は伝統の画法を大事にしながらも、西洋画の写生や陰影法を取り入れて臨場感のある力強い構図と重厚な筆墨でオリジナルの画風を確立しました。後に「写生派」「李家山水」とよばれるようになります。1946年に徐悲鴻(じょひこう)に招かれ北京国立芸術専科学校教授、中央美術学院教授、中国美術家協会副主席など歴任しています。また、斉白石(さいはくせき)や黄賓虹(こうひんこう)にも師事しています。1983年日中平和友好条約締結5周年を記念して東京と大阪で李可染の個展を開催した際に夫妻で来日し、平山郁夫や東山魁夷、加山又造らと親交を結びその後もお互いを行き来して家族ぐるみの交流を重ねました。

4.李 可染の代表作

  • 桂林漓江勝景図
  • 万山紅遍
  • 春雨江南
  • 帆影
  • 丹霞楓林

5.李 可染の作品の買取査定ポイント

李可染は中国近代画壇に一石を投じた画家としても著名であり、力強い山水画というだけでなく光や色彩による奥深さが人気の画家です。美術関連の本などに掲載されている作品は特に高値がつく可能性があります。李可染本人の真作が条件ですが、素材やサイズ、保存状態により査定額は大きく変わります。

代表的な査定ポイント
  • 李可染本人の署名はあるか(銘や落款があるか)
  • 保存状態は良好か(破れや汚れなどはないか)
  • 素材は何でできているか(絹、紙など)
  • 李可染本人の作品かどうか(鑑定書などがあると査定がスムーズ)
  • 付属品はあるか(箱、共布、栞などはあるか)

6.李 可染の作品の取引相場価格

李可染の作品はネットオークションサイトで本人作か真贋不確かなものは安値で取引されていますが、李可染本人作で特に題名のない山水画で、経年の汚れや傷ありの紙本、サイズは長さ102.5cm、幅72.5cmの作品が取引価格167,999円です。また、模写でも30,000円から50,000円台で取引されるくらい人気です。

7.李 可染の作品の買取についてのまとめ

李可染は中国でとても著名な近代画家で、中西芸術の融合を可能にした独自の山水画などを描きます。力強い山水画で光を美しく出して臨場感のある生き生きした作品が人気です。また、近代の画家という事もあり、生前の制作の様子の動画が配信されています。水牛に乗っている人物の麦わら帽子からすいすいと描き始める様子は見とれてしまいます。汚れもある模写でさえも50,000円台の値がつくので、李可染の作品でしたら高値での取引が期待できそうです。李可染の作品をお持ちの方は一度査定に出してみてはいかがでしょうか。