正井 和行(まさい かずゆき)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.正井 和行の作品を売りたいお客様へ

正井和行は朽ちていく造形をモチーフにした絵画など、静かで沈む色彩の中に繊細な風景画を描くなど、非常に印象的な絵画が有名です。モダンな中にも幻想的な印象がある正井和行の日本画の中には、琵琶湖作品が多いことでも知られています。

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2.正井 和行についての解説

非常に幻想的であるが、その中にモダンな印象を持っている絵を描いたことで知られている正井和行は、絵画の技術を向上させるためにたゆまぬ努力をした人です。病弱でありながらも体にムチ打ち芸術に没頭しました。無理がたたり27歳という若さで病気を発症、しかしその後も絵画への思いは全くあせず制作意欲が増し、次々に生命力あふれる作品を世に出しました。

3.正井 和行の歴史

1910年兵庫県明石市に生まれ、隣の家に寺島紫明(美人画家)が暮らしていたこともあり、絵に深い関心を持ちました。関西学院中学部から1928年に京都市立絵画専門学校に入学し、福田平八郎に師事します。研究科に進み在学中に帝展で「淡路島餞暑」という作品で入選を果たしましたが、元々体が弱く1937年には胸を患います。しかし絵画への情熱は衰えることもなく、池田遥郎主催の青塔社に入塾、エトルスクの土器で関西総合展南海賞を受賞します。正井和行の作品は沈んだ色調でも強く惹かれる世界があります。1989年には京都市芸術功労賞、1990年には京都府文化賞功労賞を受賞しています。

4.正井 和行の代表作

  • 『月』
  • 『除夜の鐘』
  • 『夕桜』

5.正井 和行の作品の買取査定ポイント

一般的な日本画と比較すると、色彩が沈み情景を思い浮かばせるような抒情的な作品が特徴的な正井和行の作品は、破れや傷はなるべくつけないように買取に出しましょう。特に破れがあると非常に目立ちます。暗い色調だからこそ状態のいい悪いが出やすいので、保存状態をよくしておくことが重要です。大きな作品はより査定金額が高くなる傾向にあります。また、共シールがついている、箱がある、鑑定書があるという場合、これら付属品も一緒に査定に出しましょう。

代表的な査定ポイント
  • 状態がいい(破れ・傷がない)
  • 作品が大きい
  • 付属品がある(鑑定書・箱など)
  • 真作である

6.正井 和行の作品の取引相場価格

正井和行の「夕桜」ほの暗い中に細い三日月がぼんやりとのぼり、その向こうにうっすらと山が見える、正井和行らしい作品です。額縁は新しくなっていますが、絵そのものはとてもいい状態で、シミや破れ、よれなどは見られません。非常にコンディションのいい作品といっていいでしょう。新しくした額も絵のイメージを壊すことのない額縁です。絵本体の大きさは21㎝×16.5㎝、額枠が黒でサイズは35㎝×29㎝くらいとなっています。正井和行の作品の取引相場価格は23,000円から25,000円くらいです。

7.正井 和行の作品の買取についてのまとめ

暗い画風の作品が多いので、作品にはがれ、シミなどがつくとよくわかります。状態がいいうちに査定に出すことで買取価格も高くなる可能性があります。買取にも数が少ないので、状態がいい作品は高値となる可能性もあります。