松本 哲男(まつもと てつお)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.松本 哲男の作品を売りたいお客様へ

松本哲男は昭和18年から平成24年まで生きた、日本を代表する日本画界の巨匠です。美術教師としての顔も持ち、現代日本美術の発展に大きな貢献を果たした功績を讃えて、国や地元栃木から表彰もされています。今回は松本哲夫の作品と人となりをテーマにとりあげてみます。

このページの目次

2.松本 哲男についての解説

松本哲男は栃木県佐野市の出身で、長く同県の高校教師や大学教授を歴任する傍ら、古代遺跡や瀑布あるいは山川などの雄大な自然をテーマに、作品を数多く残しました。特に富士山を題材にした色彩画が有名です。宇都宮美術館や最後の就任地、東北芸術工科大学構内には、作品のいくつかが展示されています。松本氏は近代美術を後世に長きにわたって伝え続けた功績が評価され、栃木県から2回にわたって表彰されています。

3.松本 哲男の歴史

松本哲男は第3の顔として日本美術院重鎮としての活躍があります。昭和18年に栃木県佐野市に生れ、宇都宮大学教育学部美術科に進学、地元で美術教師をする一方で山形の日本画家今野忠一、同郷の塚原哲夫、重鎮仲間の郷倉千靱に師事します。平成14年まで地元大学講師を歴任後、平成24年に没するまで山形の、東北芸術工科大学芸術美術部講師を務め、最終的には学長に就任しました。平成6年に栃木県から文化功労章を、文化奨励賞に次いで授与されています。院展にて3度にわたって入賞を果たしています。

4.松本 哲男の代表作

  • 富士(三ッ峠)

5.松本 哲男の作品の買取査定ポイント

現代美術を代表する巨匠松本哲男作品は、数10万円クラスの作家なので、真作を見分ける事が重要です。どの作品にも黄色で哲男サインと独特なデザインの朱印がセットで挿入されています。わかりやすいので確認してみてください。通常は右下もしくは左下にあります。リトグラフになると中敷きに鉛筆の走り書きで哲男と書かれ、朱印と共に共シールを呈している場合もあります。額の裏には画題と共にシールが貼られています。傷の有無も重要です。数少ないゆえに希少価値が高いと判断できるものでも、傷ややぶれで評価がガタ落ちします。

代表的な査定ポイント
  • 美品
  • 真作
  • 富士や古代遺跡、巨大瀑布、巨木
  • 勇壮
  • 大作
  • 共シール付き

6.松本 哲男の作品の取引相場価格

松本哲男作品の相場は書籍をのぞいた真作で5000円台から190,000円くらいまで、ヤフオクで落札されていますが、平均すると19,000円弱です。紙本肉筆原画の”富士(春)”は、190,000円で落札されました。額付きで69.5×85×5.5cmの12号です。ガラスおよび共シール付きで、良品です。同じく富士をほぼ同方向から描いたと思われる原画ですが、5250円です。額付きで一辺が40cmと若干小ぶりなのもありますが、保存状態が悪く傷つきです。

7.松本 哲男の作品の買取についてのまとめ

松本哲男は比較的新しい時代の作家です。保管状態が良好なら20万円超えも夢ではありません。美術館に所蔵されている作品を見れば一目瞭然なように、今野忠一の画風にも見られる厚塗りの重厚さや、勇壮で力強い雰囲気を感じさせます。特徴が明確なので、素人にもわかりやすいです。ぜひ積極的に査定を受けてみてください。