松野 奏風(まつの そうふう)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!
1.松野 奏風の作品を売りたいお客様へ
松野奏風は1899年東京で生まれた能画家です。幼いころから絵を習い、絵の道を目指しました。同時期に観世流の謡も始めましたが、それがきっかけで能に興味を持つようになりました。鏡板の老松図の大作を30数点描き、中でも中尊寺能楽殿の松は有名です。能舞の一瞬を切り取るセンスに長けた作家ということもあり、高値が付く作品も多数あります。
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2.松野 奏風についての解説
松野奏風は息子の秀世とともに能画家としての地位を確固たるものにしてきました。謡本に初めて挿絵を入れた新形式を試みる等、能と絵画を結びつける役割を担った人でもあります。能姿、能面、装束類の美術出版に携わる傍ら、自筆の木版画集の製作にも取り組みました。自筆の著書『私の能舞台』、『私の思出』がありますが、ここから能との強固な結びつきを知ることができます。
3.松野 奏風の歴史
松野奏風は1899年東京で生まれました。幼少より絵を習い、中学半ばから絵の道を志し始めました。少年期に観世流の謡を始め経験から能に傾倒していきます。その頃、月岡耕漁に師事し、能のスケッチを始めました。兵役後、本格的に能画に専念することとなります。能楽堂に通いながら、能楽専門誌にスケッチを送り、称賛を受ける一方で、能をテーマとした美術工芸展の開催、特に学生能や地方の能楽興隆に尽力しました。
4.松野 奏風の代表作
- 十二佳月能雅摺
- 日本男児遠征双六(1926年)
- お能の物語 少國民シリーズ(1946年)
- 能装束名品集 續(1937年)
- 能画大鑑 改版(1936年)
- 私の能舞台(1937年)
5.松野 奏風の作品の買取査定ポイント
松野奏風没後も木版色刷りによって十二佳月能雅摺が多数出回っていますが、保存状態が良く、全作品揃っている場合、高値がつきやすくなります。シミややけ、オレ等がなく、保存状態が良ければ良いほど高額査定の対象となります。
代表的な査定ポイント- 共箱の有無
- 市場価値はあるか(有名作家の作品なら多少劣化していても高値が付きます)
- 保存状態の良し悪し(少虫破損等がないか)
- 本人の筆跡による作品であり、真作であるか
- 作者の署名・落款(らっかん)があるか
6.松野 奏風の作品の取引相場価格
松野奏風の掛け軸作品は大変珍しいため、市場に出回ることが少ないようです。現在ネットオークションでも取引実績は確認できていませんが、今後市場に出品されることがあれば、高値が付く可能性があります。もしお手元に松野奏風の掛け軸作品をお持ちの場合には是非一度ご連絡ください。
7.松野 奏風の作品の買取についてのまとめ
能画家界隈で評判の高かった松野奏風ですが、現代も親族が経営する松野文藝館でその作品を目にすることができます。当時刊行された雑誌の付録や木版刷り出版物、掛け軸等は多くのコレクターに人気の作品となっています。松野奏風の作品がお手元にある方は、是非一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。
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