森琴石(もり きんせき)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1. 森 琴石の作品を売りたいお客様へ

森琴石は、妻鹿友樵から漢学を学び、南画家だけではなく銅板画家としても活躍する芸術家として、非常に稀有な存在です。来舶清人画家との交流もあり、全国の景勝地を回って描いた写生画も残されています。日本美術協会展などで多く賞を獲得し、宮内庁の御用画家としても有名な人物です。

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2. 森 琴石についての解説

森琴石は有馬温泉のある摂津市で1843年に旅館の三男として産まれ、父親は、有馬温泉の炭酸水の発見者として有名です。幼少は「熊」と名付けられますが、後に「繁」となり、初号も「蘆橋」「金石」「琴石」と改めます。7歳に鼎金城に画を学び、金城の没後は忍頂寺静村に南画を学びます。1873年に東京で高橋由一に油絵も学んだとされ、その後は由一と親交のあった銅版画家から銅版画も学んだようです。

3. 森 琴石の歴史

旅館の三男坊として生まれてから、大阪の森猪平の養子となります。幼き頃から絵画を学ぶ機会にも恵まれ、1882年に内国絵画共進会で褒状されてからは南画の画家として活躍し、宮内庁の御用画家にもなります。その間にも銅版画を多く手掛け、特に地図が多く残されています。この時代の銅版画家は狩野派の絵師の出の者が多く、南画からの出身は珍しかったようです。もちろん南画の画家としても実力を認められる人物です。1913年には、関西の画家として初めて文展審査員に選ばれています。晩年は病に伏せて、1921年78歳で死去しています。

4. 森 琴石の代表作

  • 『月瀬山水図』(1882年)
  • 『松竹梅図絵馬』(1884年)
  • 『蓬菜瑞木靄図』(1898年)
  • 『澗閣松雲図』(1900年)
  • 『廬山瀑布図』(1906年)

5. 森 琴石の作品の買取査定ポイント

森琴石の作品は南画家として活躍する傍ら、銅版画家としても活躍したことで有名ですが、銅版画を誰に学び影響を受けたかははっきりとしていないようです。丹念に描かれた多数の資料が残されていますが、絵画力は高く評価されるものです。査定ポイントは、希少性と作品の保存の状態の良いことが高額の価格となる条件となります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品に染みや破れがないこと
  • 箱の有無

6. 森 琴石の作品の取引相場価格

森琴石の作品で真作は、本紙が縦131.5㎝、横51.2㎝、全体が縦214.5㎝、横74㎝の「筆青緑蓬莱曙色図」という掛軸で、箱ありの場合2万7千円ほどで取引されています。このサイズの掛け軸はほとんど2万円から3万円前後での取引となります。真作でも安いものになると、3千円から1万円以内の価格です。しかし、模写の場合でも本紙が縦139㎝、横51cm、全体が縦201㎝、横66㎝の「唐美人図 関西南画壇重鎮 摂津有馬の人」は3万円以上の価格で取引されています。作品の希少性が評価されれば、高く取引されていることと、保存状態による汚れや染みの有無により、価格により差があります。

7. 森 琴石の作品の買取についてのまとめ

森琴石は南画だけではなく、銅版画も手掛けるような才能に溢れる芸術科です。もちろん、真作は価値が高く取引されるのですが、宮内庁御用達ということもあり、注目される画家として、作品には価値を認められ、高値で取引されています。