森 蘭斎(もり らんさい)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説

1.森 蘭斎の作品を売りたいお客様へ

森蘭斎は、江戸時代中期・後期の画家です。越後の農家に生まれ、長崎で南蘋派の画法を修めました。彩色花鳥画を得意としたとされます。森蘭斎は絵師としては珍しく筆マメでしたが、作品に年期を記すことは極めて稀で、画風の変換をたどるのはほとんど不可能とされています。

このページの目次

2.森 蘭斎についての解説

森蘭斎は、狩野派である同郷の五十嵐浚明から画を学んだ後、長崎で医学を学びながら熊代熊斐につき、南蘋派の画法を学びました。南蘋派とは中国人画家・沈南蘋から直接技法受けた熊代熊斐とその門人の画派で、写実的な彩色花鳥画に特徴があります。その後、大阪に移住、儒学者である伊藤東所・中井竹山、漢詩人の片山北海らと交友しました。森蘭斎自身も大変筆マメで「蘭斎画譜」などの書簡を残しています。

3.森 蘭斎の歴史

森蘭斎は、元文5年(1740)越後頸城郡新井(新潟県妙高市)に生まれました。名は文祥、字を子禎、号は蘭斎、別号に九江、鳴鶴。23歳のとき、長崎で医学を学びながら中国人画家沈南蘋の愛弟子・熊代熊斐に師事し、南蘋派の画法を修めます。その後、大阪に出て医を生業としながら画を通じて著名な文人と交友しました。寛政年間に江戸に移住、宇都宮藩藩主戸田忠翰らと親しく交わりました。加賀藩御用絵師となっています。享和元年(1801)72歳で死去。

4.森 蘭斎の代表作

  • 『孔雀図・松鹿図屏風』
  • 『龍虎之図屏風』
  • 『牡丹孔雀図』
  • 『水辺群鴨図』

5.森 蘭斎の作品の買取査定ポイント

森蘭斎は、江戸時代に活躍した南蘋派の絵師です。写実的な彩色花鳥画を得意としていました。森蘭斎の作品の買取査定ポイントは、真に本人の作品(真作)かどうかが重要になりますが、経年により良質な作品が多くはないので、作品の状態も重要な買取査定ポイントの一つです。また、人物画などの希少性も買取査定ポイントとなります。流通量も多くはないので、良質で希少な作品が市場に出れば、高額となる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品の状態(染み、汚れ、破れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れ)
  • 箱の有無

6.森 蘭斎の作品の取引相場価格

森蘭斎の作品は、真作で3.000円から20.000円で取引されています。森蘭斎は花鳥画を得意としていましたが、希少性のある人物画が66,000円で取引されています。森蘭斎の作品は経年によるオレ、シミ、イタミのある作品が多くありますので、作品の状態、希少性によっては先に紹介した金額以上で取引されます。近年、南蘋派は注目されており、森蘭斎の作品の評価も高まってきています。テレビ東京系の番組「開運なんでも鑑定団」では森蘭斎の掛け軸が600.000円、6曲1双の屏風が3.500.000円と大変高い評価額でした。

7.森 蘭斎の作品の買取についてのまとめ

森蘭斎は、南蘋派を最も受け継いでいる絵師で、彩色花鳥画を得意としていました。近年南蘋派である森蘭斎の作品は注目されてきており、評価も高まってきています。流通量も多くはありません。それゆえに良質で希少な作品が市場に出れば、さらに高額となる可能性があるでしょう。