毛利 武彦(もうり たけひこ)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.毛利 武彦の作品を売りたいお客様へ

毛利武彦は1920年から2010年まで生きた日本画家です。基本に忠実な構成と内面性を表すナイーブな画風で人気です。没後何年たっても愛好者の間では回顧展が開かれているので、充分ニーズが高い作家です。今回は毛利武彦について学んでみます。

このページの目次

2.毛利 武彦についての解説

毛利武彦は1920年から2010年まで生きた日本画家です。拠点は荒川区で死ぬまで東京を離れなかったので、生粋の江戸っ子です。最初は新制作展日本画部に出品し、次に創画展と関わりながら入選を繰り返す一方で、武蔵野美大名誉教授として後世の育成にも貢献しています。特に馬シリーズやキリスト教シリーズが有名です。現代の東京芸大で培った基本に忠実に従いながらも、高い精神性を描く画風が特長です。

3.毛利 武彦の歴史

毛利武彦は大正9年東京都荒川区日暮里に、彫刻家の息子として生まれました。父を介して川崎小虎と出会い影響を受けます。38年に現在の東京芸大に進学し本格的に日本画の基礎を学びます。終戦後山本丘人に大和絵の技法を学びました。いずれの師も西洋画の影響を強く受けた巨匠なので、少なからず毛利武彦の画風も影響を受けています。50年に創造美術春季展に入選したのを機に、新制作展日本画部や創画展に出品し続け、入選を繰り返しながら注目を集めました。恩師同様に西洋画の画風を取り入れながら、独自の世界を確立していきます。

4.毛利 武彦の代表作

  • 物故重鎮・船場逸品 
  • フィレンツェ

5.毛利 武彦の作品の買取査定ポイント

作品の通常左下に武彦の直筆サインと朱印を残しています。若干分かりにくいのですが、しっかり見れば見つかります。額裏に毛利武彦の毛筆サインと朱印が共シールとして残されている事もあります。毛利武彦と言うと紙本で馬シリーズや聖画が、ライフワークになっている印象を受けますが、動植物を描いた大和絵も多く残しています。銅版画作品ではE.Aと鉛筆でイニシャルを残しています。その場合でも額裏に毛利武彦毛筆と朱印および制作年月日まで入れた共シールが貼られています。

代表的な査定ポイント
  • 共シールと朱印
  • 鉛筆サイン
  • イニシャル

6.毛利 武彦の作品の取引相場価格

毛利武彦はヤフオクでは16,000円から21,000円で取引されています。馬や聖画以外の風景画や花鳥画も描いています。”秋響”は60,000円で落札されています。額付きで78×58.5cmの大作で、高級額縁が利用されています。紅葉に染まりつつある山岳の滝を描いた作品ですが、目立たない程度の傷があります。”孔雀”のように数少ない銅版画に描かれた作品は、希少価値も高く7000円の評価を受けました。大きさは 52.7 × 41.2 cmです。箱が若干経年劣化しています。

7.毛利 武彦の作品の買取についてのまとめ

毛利武彦作品は紙本以外にも、銅版画など枠に囚われず多彩な画材で、独自の世界を描いています。美品であれば希少価値が評価されて、高額査定されますので、共シールに注意しながらの買取査定がお薦めです。やはり人気は馬シリーズや聖画です。平均2万円の査定がつきますので、コレクションを探してみてください。