森田 沙伊(もりた さい)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.森田 沙伊の作品を売りたいお客様へ

森田沙伊といえば、あどけない子犬たちが戯れる光景や、すずなりに実った玉菊の絵など、身近にある光景を情感豊かに描く画家として、現代でも大変人気の高い日本画家です。実に明治から平成までの95年にわたる人生を、素朴に描く事にのみ注いできたのです。今回は森田沙伊の人なりと作品について学んでみます。

このページの目次

2.森田 沙伊についての解説

森田沙伊は北海道出身の日本画家です。川合玉堂や結城素明に師事し、まるで童画のようにかわいらしく、親しみの持てるやさしい画風なので、世代や性別を超えて多くの人から愛されています。日展を中心に活躍し95歳で亡くなるまで、精力的に制作し続けました。1976年に勲三等瑞宝章を受章しています。現在森田沙伊作品は東京国立美術館や北海道立美術館、あるいは佐久や愛知県など国内有数の美術館に寄贈されています。

3.森田 沙伊の歴史

1898年北海道に生れ1993年に95歳で死去するまで、たくさんの作品を残しています。幼い頃に日本画界の一大勢力四条派に感化されて1917年に上京、川端画塾に入門しますが23年に現代の東京芸大に進学、本格的に日本画を学びます。日展をメーンに制作発表し続け、59年に日本芸術院賞を受賞しました。1976年に勲三等瑞宝章を受けています。氏の確かな技術が買われて、法隆寺金堂壁画模写も従事しています。氏の画風はけして型にはまる事はなく、身近なところから題材を選び、奥行感のある優しく情感にあふれた表現です。

4.森田 沙伊の代表作

  • 仔 犬
  • 犬(長毛)
  • マスカット(葡萄)
  • パンジー

5.森田 沙伊の作品の買取査定ポイント

手始めに当作品が森田沙伊の真作だと証明する必要があるので、クリーム色で書かれた”沙伊”のサインと朱印が1セットになった共シールを探します。作品によっては”沙”の1文字だけの場合があります。例えば”仔犬”という6号額装では、額の裏に画題と共に1セットの共シールを作品表面の共シールと併せて貼っています。絵の雰囲気に合わせて墨書きされていたり、黄色で書かれていたり様々です。良品であれば20万円以上の高値が付く事もあるので、保管状態の良しあしも重要です。

代表的な査定ポイント
  • 沙伊もしくは沙の共シール
  • 良品
  • 身近なところから題材
  • 植物や子犬などの小動物
  • おおらかで親しみやすい画風
  • 朱印のみのシール

6.森田 沙伊の作品の取引相場価格

森田沙伊作品は年間通しで見ていくと、相場は平均1万4千円ちょっとです。”ペルシア鉢”は8号(48×54cm額付き大)ですが、ヤフオクでは56,000円で落札されています。森田沙伊らしい重厚な画法ながら、グリーンとイエローを織り交ぜた描き方が爽快な印象で、童画のような親しみやすさがあります。良品です。魚介シリーズ第8集の1作”鮭”は、15円の20枚つづりになった切手シートですが、430円で落札されています。日本芸術院会員著名画家の原画切手に採用された作品です。

7.森田 沙伊の作品の買取についてのまとめ

森田沙伊は全国主要美術館所蔵の巨匠ながら、画風はこってりした油絵風、童画のような装飾と親しみやすさなど、日本画に新境地を切り開いた作家です。今日でも愛されている作家の1人なので、ニーズは充分にあります。切手のような小物でも欲しい人はいますので、査定を検討してみてください。