長山 孔寅(ながやま こういん)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.長山 孔寅の作品を売りたいお客様へ

長山孔寅は四条派の画家で、江戸時代後期に活躍した人物です。また、鶴廼屋乎佐丸に狂歌を学び、狂歌師としても広く知られた存在でした。狂歌名は三条茂佐彦(もさひこ)です。大坂で出版された狂歌本には自作の狂歌が掲載されているほか、挿絵も数多く寄せています。

このページの目次

2.長山 孔寅についての解説

長山孔寅(1765年~1849年)は、四条派が得意とする写生画風を大坂に広めたことで知られています。孔寅は四条派の始祖と称される呉春に師事し、特に人物・花鳥画に長けていました。なかでも牡丹(ぼたん)をモチーフにした作品は特に定評があり、“孔 寅牡丹”と称されることもあります。

3.長山 孔寅の歴史

出羽国(秋田県)に生まれた長山孔寅は、通称は源七、源七郎のち紅園、字は子亮、別号は五嶺、牧斎です。呉春の門に入ったのは孔寅が20代前半の頃で、師の元で画道を極めていきました。その後、来阪して画家として、また狂歌師として活躍しました。『浪華画人組合三幅対』和画の部の番付で孔寅の名は2番目に載っており、1817年頃の『画師相撲見立』では東前頭16枚目に挙げられています。

4.長山 孔寅の代表作

  • 群鶏図屏風(1801年)
  • 琴士図・岩に草図(1801年)
  • 山水図襖(1805年)
  • 松林煮茶之図(1818年)
  • 牡丹図

5.長山 孔寅の作品の買取査定ポイント

掛け軸をはじめとした長山孔寅の作品は、美しい花鳥の姿や四季折々の自然をモチーフにしています。人気があることの裏返しで、贋作も多く出回っています。そのため、真作であるかどうかが大きなポイントとなっています。鑑定書や証明書などがあれば、高額査定になる可能性があるでしょう。 また保存状態が良いか、箱があるかなども査定額が上がる重要な要素です。

代表的な査定ポイント
  • 希少な作品であるか(欲しがる人が多いほど買取価格はあがります)
  • 真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 作者の署名・落款(らっかん)があるか
  • 素材の質、種類
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 傷み具合はどうか(保存状態が良好であれば評価額が高くなります)

6.長山 孔寅の作品の取引相場価格

長山孔寅の作品の買取相場価格は約20,000円となっています。しかしながら現代の美術品市場において、長山孔寅の作品が市場に出回ることは稀です。長山孔寅の真作であることが証明できるなら、高額査定が見込めます。

7.長山 孔寅の作品の買取についてのまとめ

呉春に師事し大坂画壇で活躍した、長山孔寅。長山孔寅の作品は存在感がありながらも落ち着いた印象を与えることから、現代でも多くの人々に支持されています。長山孔寅の作品を売ろうと考えているのなら、真作であることはもちろん、保存状態や付属品の有無を事前に確認しておきましょう。